保育園の整備者募集へ 鹿妻と若草の2カ所 来月からプロポ告示(宮城県 石巻市)

[2023/1/14 宮城版]
 石巻市は、鹿妻保育園と若草保育園(ともに仮称)の整備・運営事業者を公募型プロポーザルで決定する。来月から順次、プロポの手続きを公告する。5月までには整備・運営事業者を選定し、建設費の補助金に関する協議を経て、2024年6月ごろに着工してもらい、25年4月の開所を目指す。

 市の公立幼稚園・保育所・こども園再編計画では、既存の鹿妻保育所と若草保育所を廃止し、新たに民間誘致によって鹿妻保育園と若草保育園を設置することにしている。

 鹿妻保育園は、予定認可定員が60人程度で、民間事業者に鹿妻地区内で建設場所を確保してもらう。若草保育園は予定認可定員が80人程度で、市が用意する向陽町5丁目12-1の敷地に建設してもらう。敷地は更地で面積が4014平方m。

 鹿妻は建設用地を確保する必要があるため、先行して来月にプロポの手続きを公告する考え。若草は鹿妻よりも遅れてプロポの手続きを公告する予定だが、いずれにしても5月までには整備運営事業者を決定する。

 その後は6~8月に県と市、事業者で建設費の補助金に関する事前協議、24年2月に協議を行い、5月に補助金の交付を決定し、6月の着工、10月の入園児募集を予定している。

 市は建設費に関し、鹿妻は公設の場合が5億1430万円、民間に補助した場合が5962万円、若草は公設が6億8580万円、補助が7574万円と試算しており、10億6472万円が削減できると見込んでいる。

 既存の保育所の概要を見ると、鹿妻は所在地が鹿妻北2丁目6-3で、敷地面積が2623平方m、建物が木造モルタル平屋685平方mの規模。

 若草は所在地が向陽町4丁目8-8で、敷地面積が1916平方m、建物が木造平屋544平方mの規模。

 既存施設はともに建築後50年以上が経過し老朽化していることから、新しい保育園が完成した後は解体撤去し、跡地を売却することになりそうだ。

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