国補事業に163億円 1月補正の公共事業箇所付け(県土木部)

[2023/2/3 茨城版]
 県土木部はこのほど、1月補正を受けた公共事業の箇所付けをまとめた。事業費については約163億円を確保し、防災・減災、国土強靭化の推進を行う。主な事業としては、道路工事として、大洗友部線や国道245号勝田拡幅、国道354号境岩井バイパス、高萩塙線などの整備を予定。河川関連では、女沼川や桜川、涸沼川などの整備を進める。港湾では鹿島港海岸の津波・高潮対策、下水道では処理場の設備改築などを盛り込んだ。

 県の1月補正は、国の第2次補正予算の成立を受けて編成した。国土交通省関係予算の本県配分のうち、補助事業では県事業に163億円を配分。なお、前年度は174億円であったため、前年度比で0.94倍となる。配分された内容として、「防災・減災、国土強靭化の推進など安心・安全の確保」関係は、流域治水関連の河川事業を中心に162億円が配分された。

 実施予定事業としては、道路で法面・冠水対策や橋梁修繕、耐震補強、道路改良などを行う。河川では、流域治水や河川改修、海岸浸食対策、ダム堰堤改良、通常砂防、急傾斜地崩壊対策を予定。港湾では減災対策や津波高潮対策、下水道では老朽化対策などを実施していく。

 公共事業箇所表をみると、今回は135件を盛り込んだ。内訳は道路建設課分が45件、道路維持課分が34件、河川課分が46件、港湾課分が5件、下水道課分が5件となる。

 種別ごとに主な事業をみると、道路建設課関係では大洗友部線で工事費に1億7200万円を確保。整備区間は茨城町小鶴から笠間市仁古田までとし、全体計画は延長6850m(幅員27/13m)で計画する。

 国道245号勝田拡幅では、工事費に2億円を計上する。整備区間はひたちなか市部田野から東海村豊岡までとし、延長1万2060m(幅員22/13m)を予定している。

 高萩塙線では、工事費に1億8000万円を予算化。整備区間は、高萩市下手綱から北茨城市中郷町までとし、全体計画は延長3650m(幅員13/6.5m)となる。

 国道354号境岩井バイパスでは、工事費に1億6700万円を確保。整備区間は境町猿山から坂東市生子までとし、全体計画は延長6000m(幅員25/14m)で計画する。

 道路維持課関連では、水戸鉾田佐原線の電線共同溝整備として、工事費に1億0500万円を計上。整備箇所は大洗町大貫町とし、全体計画は延長1900mとしている。

 また、野田牛久線守谷トンネルでは、道路災害防除費に1億3000万円を計上。整備箇所は守谷市中央となる。

 河川課関連では、田野川の地盤改良に4億5000万円を確保した。整備箇所は水戸市とし、全体計画は延長1500mとする。

 女沼川では、橋梁や用地補償費に4億5000万円を計上。整備場所は古河市とし、全体計画は延長5500mとなる。

 桜川では、掘削や築堤に6億8000万円を予算化。整備場所はつくば市と土浦市とし、全体で1万5500mの整備を計画する。

 恋瀬川では、掘削や橋梁、用地補償に5億5000万円を投じる。整備場所はかすみがうら市と石岡市とし、全体計画は1万6800mとしている。

 巴川では、設計や樋管の整備に4億円を確保した。整備場所は鉾田市とし、全体計画は延長4800mとなる。

 涸沼川では、設計や掘削、護岸、用地補償などに7億円を計上。整備場所は茨城町と笠間市とし、全体計画は3万1500mとしている。

 港湾課関連では、鹿島港海岸の津波・高潮対策の工事費に14億円を予算化。整備場所は神栖市とし、延長7400mの対策を実施していく。このほか、茨城港日立港区で第1ふ頭埋設浚渫に2億6400万円、沖防波堤(改良)延長450mに2億7500万円を投じる。

 下水道課関連では、処理場の設備改築などを進める。鹿島臨海特定公共下水道では汚泥脱水機設備改築(機械)に2億4500万円、霞ヶ浦湖北流域下水道では水処理施設設備改築(電気)に2億2400万円、那珂久慈流域下水道では汚泥脱水機設備改築(機械・電気)に2億5700万円を確保した。

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