2023年度予算 児童相談所建設に26億円(船橋市)

[2023/2/10 千葉版]

 船橋市の松戸徹市長は2月10日の定例記者会見で、2023年度予算案と主な事業の概要を明らかにした。一般会計は前年度当初比2.8%(65億4000万円)減の総額2239億円。他の特別6会計と企業3会計を加えた市全体の支出規模は3993億6039万円で、同1.0%の増。一般会計の総額はマイナスになったものの、22年度の予算に計上した医療機関への空床補償と市有地売払収入の基金積み立てを除くと、実質的には約47億円の増額となっている。児童相談所建設など子育て支援・教育施設の充実や、消防庁舎や市立病院の建て替えなど都市基盤の整備などを中心に予算を配分している。

 一般会計の普通建設事業費は143億4035万円(前年度比20.1%増)で、補助事業が32億4487万円(同16.6%増)、単独事業が110億9547万円(同21.2%増)。海老川上流地区のまちづくりや公共施設の改修、都市公園の整備や用地購入に取り組むことからプラスとなった。

 新規事業では、消防局中央消防署合同庁舎の設計に限度額1億0097万円の債務負担行為を追加。国家公務員宿舎船橋行田住宅跡地への移転建て替えを進める。供用開始は27年度の見込み。将来財政推計によると、同事業には9カ年で39億円余の支出を見込む。

 二和東5丁目市有地活用事業では、国家公務員宿舎の解体設計に1080万円、道路予備設計に1260万円を配分。ロータリーの整備や土地の活用を進める。将来財政推計によると、同事業には9年間で25億円余を支出する。

 児童相談所の建設と監理等業務には、限度額26億3390万円の債務負担行為を設定。南船橋駅南口にある市有地に、児童相談所機能と家庭児童相談室機能を一元化した児童相談所を整備する。想定規模は、RC造3階建て延べ3650平方m。23年度後半に施工業者を選定、24~25年度に施工。26年4月の開設を目指す。設計は佐野建築研究所が担当。

 土木関連では、橋梁新設など都市計画道路整備事業に9億1515万円、小栗原架道橋への歩道橋設置など歩道環境整備事業に3億2580万円を確保。海老川上流まちづくりには、土地区画整理費や新駅設計の負担金など14億4407万円を投じる。

 東部公民館大規模改修事業には総額8億1500万円の継続費を追加する。構造・規模は、RC造地下1階・地上4階建て延べ1903平方m。

 法典公園整備事業には3億4790万円を充て、球技場の人工芝を張り替え、防球ネットを増設。管理棟エレベーターを改修する。

 一方、病院事業会計予算では、用地取得費など医療センターの建て替え事業に66億3425万円を盛り込んでいる。

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