普通建設事業費に32億円 2年連続のプラス編成 消防出張所改築費など(23年度予算案 宮城県 名取市)

[2023/2/14 宮城版]
 名取市は13日、市議会第1回定例会に提出する2023年度の予算案を公表した。一般会計は前年度比1.6%増の333億1400万円を計上。このうち普通建設事業費は消防出張所の移転・改築事業などが押上げ同5.7%増の32億6470万円となった。また民間が運営する手倉田くじら保育園の現地再建に対する施設整備補助金などを盛り込むなどした。第1回定例会は20日に開会する。

 普建費のプラス編成は22年度から2年連続。内訳は、補助事業が前年度比約27.4%減の8億8880万円、単独事業が同27.6%増の23億7590万円。補助事業費の減は、国の2次補正予算を受け事業を前倒したことなどが考えられる。

 予算を計上した主な事業を見ると、消防署手倉田出張所の移転・改築事業には、防火貯水槽新設などと合わせ工事費計5億3380万円を措置。新施設はRC造2階建て延べ約580平方mの規模で手倉田字山174-3他の敷地1518平方mに新築する。実施設計は環境デザイン工房(名取市)が担当している。

 不二が丘小学校の校舎大規模改造事業には、23年度の工事費2億7184万円を計上。RC造3階建てで「へ」の字型の中央校舎・西校舎(延べ4417平方m)などを改造する。設計は東北綜企画(仙台市泉区)がまとめているところ。

 道路関係では、維持費に工事費5億6240万円を充て、増田地区の浜街道線の舗装補修、館腰地区の小規模管路対策など15件を推進する。新設改良費は工事費に5億2140万円を配分。愛島地区の道祖神愛島台線改良など16件に充てる。委託費は不動産鑑定や鹿島草倉田線の測量設計に計6196万円を措置した。

 私立認可保育所施設整備費補助金には、社会福祉法人くじら(長崎県)に対する費用として1億7472万円を計上。同法人が運営する「手倉田くじら保育園」の現地再建に掛かる補助金となる。

 企業会計では、水道事業に改良工事費8億8167万円を措置し、増田地区配水管更新工事など14件に充てる。下水道事業の建設改良費は同約89%増となる11億5537万円の規模。うち、大曲準幹線築造などに工事費6億4780万円、植松排水区の概略設計などの委託料として計2億0440万円を配分した。

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