23年度予算で内水対策に重点配分 明治橋架替が着工(千葉県茂原市)

[2023/2/22 千葉版]
 千葉県茂原市の田中豊彦市長は21日、記者会見を開き、2023年度一般会計当初予算案を発表した。予算規模は、前年度当初比3.1%増の318億9400万円。内水対策に予算を重点配分するほか、明治橋の架け替え工事や市民会館の解体設計に着手する方針だ。22日開会の市議会定例会に提案する。会期は3月16日まで。

 記者会見で田中市長は、物価上昇のほか、最終処分場の整備など広域行政が、市の財政を圧迫していると話し、第2次3か年実施計画との整合性を図りながら、「選択と集中」により予算編成したことを説明した。特に内水対策関連事業など、市民の安全・安心に関わる事業について、重点的に配分している。 

 一般会計の普通建設事業費は前年度当初比19.3%増の21億2745万円を計上。これは、道路改良事業や交通安全施設整備事業などが増加したことが要因となっている。

 内水対策関連事業では2億8899万円を予算化するとともに、東茂原で1億6492万円、大芝樋管で7925万円の債務負担を設定。笹塚ポンプ場の設置や大芝樋管の改修、東茂原排水路の整備などを進めていく。

 道路改良事業では6億3662万円を計上するとともに限度額5億円の債務負担を設定。県が進めている一宮川改修事業で支障となる明治橋について、架け替え工事に着手する。

 旧市民会館解体事業では設計業務委託料672万円を計上。24年度の解体工事に向けて、設計に着手する。施設の構造・規模はRC造3階建て延べ1825平方m。

 都市公園再生事業に9160万円を配分。富士見公園や高久蓮池公園の施設老朽化対策に伴う長寿命化計画の策定や茂原公園弁天湖周囲の園路舗装工事を計画している。

 交通安全施設整備事業では、設計委託料1600万円、工事費1億1620万円を予算化。本納中学校北側で歩道整備を進めていく。市営住宅長寿命化事業では改善工事費として、上茂原西住宅に1億4850万円、長谷住宅に3725万円を充てる。上茂原西住宅1号棟改善事業では6891万円の債務負担を設定する。

 このほか、萩原小学校の学童クラブ新設工事6242万円、東部台文化会館の体育センター空調設備設置工事5170万円、茂原駅前通り地区土地区画整理事業設計業務委託料800万円などを盛り込んでいる。

補正予算で河川改修費増額

 茂原市の一般会計補正予算案は3億9893万円を追加する。国の補正予算に対応するため、河川改修事業で設計委託料2800万円や工事費2040万円、交通安全施設など整備工事費3548万円を計上。このほか、内水対策関連工事6290万円や排水整備工事420万円を増額する。

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