中央公民館を改築 当初予算 スポーツ施設に3.5億円(河内町)

[2023/3/25 茨城版]
 河内町(野澤良治町長)の23年度当初予算が決定した。一般会計は62億3445万円で、前年度当初比22.2%の増額となった。主な事業では、引き続き認定こども園や観光情報発信交流施設の施設整備を進める一方、新たにみずほスポーツ施設の整備へ工事費3億5241万円を予算化したほか、中央公民館の改築へ解体工事費9881万円と設計1430万円予算化した。新庁舎の建設計画では、新年度中の答申に向けて検討委員会による協議を進めていく。

 一般会計の普通建設事業費は17億1654万円となり、同118.3%増と約2.2倍の伸びを示した。これは大型事業の継続費の伸びや、みずほスポーツ施設の着工などが要因となる。特別会計を加えた総額は88億0263万円で、一般会計の伸びなどから同16%の増加となった。

 主な事業のうち、旧みずほ小学校グラウンド(源清田1942)を活用したみずほグラウンドでは、フットサルコートなどの施設整備に着手する。町では、小中一貫校「かわち学園」の開校に伴い、旧学校跡地の利活用を進めているが、旧みずほ小学校では、体育館やプールを解体し、校舎棟は町の教育委員会が分庁舎として使用しているほか、避難所としても活用されることになっている。グラウンド部分ではスポーツ施設としての整備を計画し、グラウンドを全面芝生化するほか、フットサルコート2面を整備する。設計は三展ミネコンサルタント(土浦市)がまとめた。年度内の完成を目指す。

 中央公民館では、現施設を解体した後、新たな公民館の整備を進めるため、解体工事や設計をまとめる。長竿にある中央公民館は、最も古い部分で1969年に建築され、現在の施設規模はS造平屋918平方m。築後50年以上が経過して老朽化も激しく、ひびや雨漏りも発生していたことから改築工事を計画した。

 当初は22年度中に解体工事を行う計画だったが、内容の変更や隣接する施設の工事の関係から発注を延期。3月補正で工事費全額を減額し、改めて23年度予算に計上した。解体設計は岡野建築設計事務所(つくば市)が策定し、着工は隣接するつつみ会館の改修工事と調整しながらの発注となるもようだ。解体後の跡地には、新公民館の整備に向けて基本・実施設計をまとめる。施設規模や内容については、基本設計の中で決定する考えで、早ければ24年度にも着工したい考え。

 新庁舎の整備では、検討委員会報酬を予算化した。新庁舎では、昨年7月から外部委員会による検討を進めており、10月ごろの答申に向けて引き続き検討を進める。源清田にある役場本庁舎は、旧河内村役場として1969年に完成した。規模はRC造2階建て、延べ1023平方mで、11年度には重量軽減を中心とした耐震化工事(施工は石山建設工業)が行われ、耐震性は確保している。

 今回の計画は、築後約50年が経過したことによる施設の老朽化に伴う、各種機能の不足などから計画したもので、施設のあり方を含めて検討を進めている。施設規模は、2~3階建てで必要延べ面積を3400平方m程度と見込む。必要となる敷地約1万4000平方mについては、現在地を含めて4カ所を候補地として検討中で、事業費は概ね27億円から30億円程度を見込んでいるもようだ。

 このほか、つつみ会館では調理場の改修工事費に3000万円、西側平場芝張工事費に181万円などを計上。整備中の観光情報発信交流施設に隣接する農産物等直売所加工所では、改修工事に向けて設計委託料149万円を確保した。

 道路関係では、町道の維持補修工事費に6057万円、町道の舗装新設改良工事費に3531万円などを予算化したほか、橋りょう点検調査委託料として2311万円を計上している。

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