第一センターを6月入札 学校給食センター 第二は増強で機器入替(真岡市)

[2023/4/5 栃木版]

 真岡市は、第一学校給食センターの建設事業と第二学校給食センターの増強整備事業を進めている。第一学校給食センターによると、新施設は旧コンピュータカレッジ南側にS造2階建て・延べ床約3000平方mの規模で建設する。6月に入札を行い、市議会での承認を経てから着工する計画で、順調に進めば24年度末に完成させ、25年度中に供用開始させる。23年度当初予算では、第一センター建設事業に23~24年度の2カ年継続費31億2821万円を設定している。

 市内には、真岡地区の第一学校給食センター(東郷496-1)と二宮地区の第二学校給食センター(大根田1549)が所在している。このうち第一センターは、耐震性の確保や施設・設備の老朽化に加え、最新の学校衛生管理基準を満たすのに課題があるため新たな施設整備の必要性があり、第二センターを含めた市全体の給食提供方法を再検討した。

 給食の提供にあたっては、第一センターが小学校9校と中学校5校に5000食、第二センターが保育所2施設と小学校5校、中学校4校に2000食を提供する方式を採用する。

 第一センターの新施設は、旧コンピュータカレッジ南側の敷地面積9300平方mに、S造2階建て・延べ床約3000平方mの規模で建設する。設計業務および厨房機器導入は、AIS総合設計(宇都宮市)と中西製作所宇都宮営業所(宇都宮市)の事業組織体が担当する。

 新施設では、食育推進のため調理風景を見学できる展示コーナーや体験コーナー、研修室、見学者用の駐車場、多目的トイレ等を配置する。環境への配慮では省エネ型の設備を導入し、災害時での対応では非常用発電機や防災備蓄倉庫などを用意する。またドライシステムを採用し、アレルギー対策に配慮した設備を導入する。

 平面計画では、1階にすべての給食エリアを配置する。荷受・検収・下処理や洗浄の汚染作業区域、調理やコンテナ・配膳の非汚染作業区域、事務室、機械室を明確に区分し、エアシャワー、エアカーテン、手洗い・消毒等の洗浄設備を備える。トラックヤード、洗浄室、コンテナ室も配置し、2階には見学通路、研修室および食堂、更衣室などを配置する。

 外構工事は2期に分けて発注し、23年度の1期工事では仮囲いのほか雨水浸透槽を設置する。24年度の2期工事では、駐車場や植栽等の整備を予定。駐車場は配送車両6台程度、公用車1台程度、職員・調理員用60台程度、来客用30台程度、大型バス用2台程度を想定している。

 第二学校給食センターについては、提供食数が増加するため増強事業を行う。機器の能力強化へ新しい厨房機器や洗浄機器を導入し、アレルギー対応でアレルギー室を整備する。設計はヤマト設計(真岡市)が担当し、23年度当初予算では第二センター増強事業で23~24年度の継続費に2億0283万円を設定した。

 新しい設備機器の購入は、現在のところ指名協入札を行っており、購入した機器を新しく入れ替える工事を23年度および24年度の夏休み時期を利用して行う。

 アレルギー室は、現在の米飯室の一角に設置する。23年度は壁を整備してアレルギー室用の区画を設ける工事を行い、24年度に設備機器の導入を実施する。

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