千葉リハビリセンターに着工 外来診療棟に継続費144億円(千葉県)

[2023/4/11 千葉版]
 千葉県健康福祉部は、千葉リハビリテーションセンターの建築工事に着工する。本年度予算では、第1期の建築工事で144億8600万円の継続費を設定した。延べ2万平方m規模の外来診療棟を新築する計画で、年度内の着工を目指す。基本・実施設計は山下設計(東京都中央区)が担当している。

 千葉市緑区誉田町の千葉リハビリテーションセンターは、開設から40年以上が経過し、施設・設備が老朽化しているほか、居室や訓練室などのスペースが不足しているため、現地で建て替えを進めていく。

 新たな施設の定員は一般病棟110床、医療型障害児入所施設「愛育園」150床、障害者支援施設「更生園」40人とする。

 3月にとりまとめた実施設計の概要をみると、延べ床面積は3万8400平方m。その内訳は、外来診療棟(S造8階建て)が2万0190平方m、居住棟(RC造5階建て)+コネクションホール(S造4階建て)が1万8189平方m。いずれも耐震構造を採用する。

 外来診療棟には外来部門やリハビリ部門を配置。居住棟には、リハビリテーションセンター入院部門や愛育園、更生園と入所者エリアを中心に計画している。

 管理部門を外来診療棟の高層階に集約し、利用者エリアを低層階にまとめ、上下階の移動を少なくする。大きな車椅子4組が1度に乗車可能な大型エレベーターを設置し、縦移動の利便性にも配慮する。

 外来診療棟の1階にレストラン、眺望を楽しめるよう5階にカフェをそれぞれ設置する。駐車場は利用者用119台、職員・サービス用152台、バス駐車場4台の計275台分のスペースを確保する。

 新棟の建設工事と既存棟の解体を繰り返すローリング方式で段階的に建て替えを進めていく。外来診療棟は2026年度の供用開始を目指す。27~30年度に第2期建設工事(居住棟+コネクションホール)、31~32年度に外構工事を予定している。

 23年度予算で第1期建築工事の年割額は、23年度ゼロ、24年度21億0850万円、25年度78億1179万円、26年度30億9440万円、27年度14億7129万円。このほか、家屋事前調査で1500万円、開院運用調整支援業務で1000万円を計上するとともに1億1000万円の債務負担を設定している。

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