内守谷公民館を改築 当初予算 旧報徳銀行で耐震設計(常総市)

[2023/4/12 茨城版]
 常総市(神達岳志市長)の当初予算の一般会計は241億1500万円となり、対前年度当初比1.1%の減少となった。主な事業では内守谷公民館の改築工事費2億6550万円や旧報徳銀行の耐震補強設計委託料、道の駅への太陽光発電設備設置工事費、きぬふれあいセンターの大規模改修工事費などを盛り込んだ。

 一般会計のうち、普通建設事業費は同47.2%減の14億4058万円。特別会計4会計と企業会計2会計の合計は前年度当初とほぼ変わらずの191億7693万円となっている。

 主な事業のうち、内守谷公民館建設事業では工事費に2億6550万円、工事監理業務委託料に855万円を確保した。工事費の内訳は、建築が1億3981万円、電気と機械設備が4919万円、伐採外構が6000万円、旧内守谷公民館の解体に1650万円をあてる。工事は単年度で実施し、24年度の供用開始を目指す。

 この事業は内守谷公民館の老朽化を受けて、施設の改築を行うもの。新施設整備にあたっては、これまでの社会教育施設の機能に加え、防災拠点としての機能も追加していく。新施設の構造・規模は木造平屋約276平方mとする。内部にはホールや和洋室、調理室などを配置。なお、実施設計は横須賀満夫建築設計事務所(水戸市)が担当した。

 市民コミュニティホール管理費では耐震補強設計委託料に399万円を予算化した。対象となる施設は、水海道宝町地内に位置する旧報徳銀行。この施設は地域の情報発信の場や市民活動の拠点として位置付け、保全のために市の有形文化財として指定。しかし、10年に耐震上の問題から使用停止となっている。今回は同施設を活用するため、耐震改修に着手する。施設の構造・規模は組積造(煉瓦造)2階建て、延べ約264平方m。23年度中に設計をまとめ、24年度に改修工事を行う計画となる。なお、活用方法については、市民のアンケートを基に、民間活用などを変更して検討していく。

 道の駅整備事業費では工事費2億2550万円や工事監理委託料287万円を確保した。これは4月末にオープンを予定する道の駅で、再生可能エネルギーの導入を行うため、太陽光発電設備を整備するもの。工事は6月から着手し、24年3月の完成を目指す。

 きぬふれあいセンター運営管理費では、大規模改修工事費6000万円、工事監理業務委託料250万円を計上した。この工事は施設の老朽化を受けて大規模改修を行うもの。今回の改修では、老朽化対策に加え、玄関スロープの設置や多目的トイレの増設などを実施する。施設の構造・規模はSおよび木造平屋426平方mとなる。なお、実施設計はグローイングエス(常総市)が担当。6月から工事を進め、12月の完成を目指す。

 市営住宅管理費は工事費に7950万円を確保。工事の対象は千代田団地F棟となり、外装改修や屋上防水改修、その他工作物改修などを進める。なお、実施設計は野村設計事務所(常総市)が担当した。

 道路新設改良事業では改良舗装工事費に2億0500万円、測量設計委託料に2580万円を盛り込んだ。このうち、工事では、石下地区の山口地内ほか5カ所で道路改良や排水整備工事を行う。また、測量設計では大輪町地区ほか5カ所で用地測量を予定する。

 道路維持事業では維持修繕工事費に1億7763万円を計上した。主な工事としては、大生郷町地内の市道1-0101号線で維持補修工事を実施する。

 AIまちづくり推進費では諸工事費に900万円を予算化した。この工事はあすなろの里で、AIまちづくりへ向けた技術実証実験を実施するため、モビリティ走行の支障となる道路の整備を行うもの。具体的には路肩の舗装やUターン箇所の拡幅、防護柵の設置などを予定している。

 各種体育施設管理費では社会体育施設長寿命化計画策定業務委託料に820万円を確保。この業務は社会体育施設の長寿命化を図るため、施設の老朽化状況の実態把握や今後の整備方針の策定、個別計画のとりまとめなどを行う。なお、調査の対象は水海道総合体育館など18施設となる。

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