病院建替支援プロポ公告 ECI方式で施工予定者選定へ(柏市)

[2023/4/17 千葉版]

 柏市は4月17日、柏市立柏病院の現地建て替えに向けて、設計・開院支援等業務の委託事業者を選定する公募型プロポーザルの手続きを開始した。施工者の技術協力を得るECI方式を導入することから、2024年度に予定している施工予定者(優先交渉権者)の選定を支援してもらう。上限金額は5450万円(税抜)。履行期限は2025年3月末まで。

 ECI(アーリー・コントラクター・インボルブメント)は、実施設計の段階から施工者がプロジェクトに参画し、施工者の技術力を設計内容に反映させることで「コスト縮減」や「工期短縮」を目指す方式。

 柏市立柏病院再整備基本計画によると、限られた敷地内での建て替えは工事難易度が高く、設備の切り回しなど施工業者の知見を活かした設計が必要となることから、ECIを採用する。

 設計・開院支援等業務では、業者意向調査などECI発注支援のほか、別途委託する「基本・実施設計」と並行して、運営の仕組みや流れ、医療機器と什器備品などの整備計画策定を支援する。

 主な業務内容は▽運営計画の策定支援▽医療機器・什器備品の整備支援▽情報システムの整備支援▽委託計画の検討支援▽物流管理計画の検討支援▽設計業者との調整▽事業収支計画の更新・管理▽経営強化プラン策定支援──など。

 参加資格として、過去10年間に、200床以上の病院の建て替えに関する「運営計画策定支援」「医療機器等整備計画策定支援」「情報システム整備計画策定支援」の業務を、それぞれ3件以上履行した実績を求めている。

 参加意思表明書を27日まで受け付け、確認結果を5月18日に通知。提案書を25日まで受け付け、プレゼンテーション審査を31日に実施。審査結果を6月1日に通知する予定だ。

 再整備基本計画によると、新病院の延床面積は2万0160平方m程度。病床数は240床。概算事業費(税込)は総額181億2000万円。23~24年度に設計をまとめ、病院を運営しながら25年度に着工、28年度ごろの開院を目指す。

 23年度予算には、設計・開院支援等業務を含む設計等委託料として、2カ年で5億6000万円を計上している。

 基本計画策定支援等業務はシステム環境研究所・東京事務所(東京都中央区)が担当した。

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