船橋南海神に物流施設 国内6物件を開発(三井不動産)

[2023/4/19 千葉版]

 三井不動産(東京都中央区)は4月18日、船橋市南海神における「MFLP船橋南海神」など、自社ブランド「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)」の物流施設6件の開発を公表した。京葉道路「船橋IC」そばで開発する「MFLP船橋南海神」の規模は、4階建て延べ約2万0570平方m。2025年7月に着工、27年1月の竣工を目指す。同社ロジスティクス事業の規模は、開発中の施設を含め計62物件、総延床面積は約530万平方m、累計総投資額は23年度中に1兆円に達する見込みだ。

 同社があらたに整備するMFLPは、「船橋南海神」のほか、埼玉県入間市の「入間I」と「入間II」、茨城県つくばみらい市の「つくばみらい」、神奈川県海老名市の「海老名」、兵庫県尼崎市の「尼崎I」の計6物件。

 このうち、「MFLP船橋南海神」は、ボックス型の物流施設として計画している。敷地面積は1万0112平方m。

 京葉道路「船橋IC」から約500m、JR京葉線「二俣新町」駅から徒歩約22分に位置し、首都圏配送拠点や冷凍冷蔵倉庫の需要も見込まれる。

 同社は、「イノベーション推進室」を新設し、物流コンサルティングプラットフォーム「MFLP&LOGI Solution」の提供を開始するほか、倉庫作業の大半を自動化した「EC特化型物流センター」を開設、今後はEC事業者への共同利用を提案することも計画している。

 三井不動産は、2012年4月に物流施設事業部(現ロジスティクス本部)を立ち上げ、ロジスティクス事業に参入した。県内では、総延床面積約70万平方mの街づくり型物流施設「MFLP船橋」など8物件を開発している。

 物流業界ではEC市場が拡大する一方、労働力不足が課題となっていることから、同社では、先進的な物流施設を開発・運営するとともに、働きやすい環境づくりなどにも取り組むことにしている。

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