概算工事費は44億円 上大津地区統合小の基本計画(土浦市)

[2023/4/26 茨城版]
 土浦市は上大津地区統合小整備の基本計画案を公表した。計画によると、統合小は上大津東小学校の北側を拡張することで整備を行う。工事では、校舎の新築と既存施設の長寿命化などを実施していく。概算工事費は44億8400万円に設定した。市はパブリックコメントの内容を踏まえ、近く計画を策定する見通し。本年度は建設地の用地取得を進めるとともに、下半期には基本・実施設計のプロポーザルを実施する。順調にいけば、23年度末から25年度にかけて、基本・実施設計を策定し、26年度から2カ年で工事を進める計画。開校時期は28年度を予定している。

 この事業は、上大津地区の生徒数減少を受けて、上大津東小学校と菅谷小学校を統合するもの。統合の際には上大津東小の北側敷地1万1200平方mを取得して、既存施設との一体的な整備を実施していく。

 基本計画によると、メインコンセプトを「未来へ歩む地域とともに、子どもたちの成長と新時代の学びを支える学校」に設定。基本方針には、▽安心・安全な学校づくり▽新たな学びを積極的に取り入れた学校づくり▽心の豊かさを養う学校づくり▽地域に開かれた明るい学校づくり▽環境に配慮した学校づくり▽持続可能な学校づくり──を掲げた。

 このコンセプトを踏まえて統合小では、ラーニング・コモンズを中心に児童同士、教職員、地域住民との交流・連携が図れる配置で整備していくことを明示。なお、同計画のラーニング・コモンズとは、学校図書室を核とし、多目的教室や地域開放を行う特別教室を一体的にゾーニングすることで、児童・生徒に加え、地域住民の学びの中心となるエリアを意味する。

 このほか、適正な防災拠点機能の確保や、アフターコロナに対応した多様な学習環境の整備、フレキシブルに利用できる普通教室の整備、ユニバーサルデザインの導入などを盛り込んでいる。

 整備では、校舎の新築と既存施設の長寿命化に加え、既存施設の解体工事を実施していく。このうち、新校舎については既存施設の北側に配置する。新校舎棟の規模は約6900平方mを確保。内訳は、普通教室に2376平方m、特別支援教室に216平方m、特別教室に1080平方m、管理諸室に720平方m、共用部などに2500平方mを配分する。

 既存施設の活用は、校舎棟の一部(S造2階建て、延べ497平方m、14年建設)と体育館(S造2階建て、延べ794平方m、1982年建設)で長寿命化を行い、残りの施設については解体を行う。このうち、既存校舎棟は、児童クラブに転用する。なお、プールについては、他校の状況を踏まえたうえで、検討するとした。

 工事手順については、既存の上大津東小が継続的に運用可能な計画を選択している。主な流れとしてはまず、同小北側の敷地拡張を行う。続いて新校舎の建設と体育館の改修を進める。その後、既存校舎の解体と児童クラブの改修を実施し、最後に既存児童クラブの解体とグラウンドの整備を行う見通しとなる。なお、具体的な工事範囲や工事車両動線などは、基本設計の中で検討を進めていく。

 概算工事費は44億8400万円と試算した。内訳は新校舎の建設工事費と体育館の長寿命化工事費、児童クラブの改修工事費をあわせて36億3600万円とする。また、設計・監理委託料に2億6800万円、調査・手続委託料に8900万円、外構工事費に3億7400万円、既存校舎の解体工事費に1億1700万円を投じる。

 本年度は用地買収や地質調査、設計者の選定などを予定する。このうち、用地取得については8月末までに地質調査を完了し、その後に手続きを進め、年度内の取得を目指す。また、設計者の選定については、プロポーザル方式を採用することを予定。公募時期については、下半期になる見通しだ。

 今後のスケジュールとしては、24-25年度で基本・実施設計を策定する。26-27年度に建設工事を行い、28年度の開校を予定する。既存施設の解体は28年度中に実施する計画となっている。

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