大網駅南地区18haでまちづくり 構想策定を支援(大網白里市)

[2023/5/16 千葉版]
 大網白里市は15日、大網駅南地区のまちづくり支援業務について、委託事業者を選定する公募型プロポーザルの手続きを開始した。JR大網駅南側の約18haを対象に、まちづくりの方向性を示す「大網駅南地区まちづくり構想」の策定を支援するもので、契約上限額は400万円。30日まで参加申出書を受け付けている。

 大網駅南地区を市の玄関口にふさわしい魅力あるまちとするため、土地所有者や関係地区長らで構成する大網駅南地区まちづくり協議会(齊藤康弘会長)が2022年10月に発足。まちづくり検討会を設置し、24年度のまちづくり構想策定に向けた検討を本格化している。

 対象範囲はJR外房線、県道山田台大網白里線、県道千葉大網線、都市計画道路3・4・4号線永田養安寺線に囲まれた、南玉地区など約18ha。

 同業務では、まちづくりを実現するための事業手法を複数検討し、市街地整備手法ごとの概算事業費や事業化までの工程、財源などを比較した上で、事業の実現性を模索する。

 まちづくり検討会やまちづくり協議会の運営を支援し、これらで出された意見などを踏まえ、まちづくり構想案をとりまとめる方針だ。業務期間は25年3月24日まで。

 プロポの参加資格として、市入札参加資格者名簿の大分類・土木関係建設コンサルタント業務、中分類・都市計画および地方計画について登録されていることのほか、業務実績などを求めている。6月16日まで企画提案書を受け付け、27日のプレゼンテーションを経て、29日までに受託候補者を選定する予定だ。

 大網駅周辺は、朝夕の送迎車・駐車場利用者・車通勤などの交通が集中し、慢性的な渋滞が発生している。大網駅南地区は、大網駅に近接していることから、駐車場としての土地利用が広がっている。

 市街化調整区域にあり、これまで市街地整備が実施されていないことから、駅前広場やアクセス道路、排水施設など都市基盤が整備されていない状況だ。地域の価値を向上させるまちづくりへの期待が高まっている。

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