消防分署移転へ調査 7月補正予算に委託費(気仙沼広域組合)

[2023/6/29 宮城版]
 気仙沼・本吉地域広域行政事務組合(管理者・菅原茂気仙沼市長)は、広域消防本部本吉分署の移転新築に向け、7月補正予算に適地調査業務の委託費を計上する予定だ。移転候補地は数箇所をピックアップしており、同業務を委託して絞り込み、新しい分署の規模なども検討する。順調に進めば年度内に同業務をまとめ、24年度で基本設計に着手する見込み。計画では25年度に実施設計、26年度に工事を行う予定になっている。

 既存の本吉分署は所在地が気仙沼市本吉町津谷松尾1‐1で、敷地面積が700㎡。既存の建物はRC造2階建てで、建築面積が208㎡、延べ床面積が314㎡の規模。1973年1月に竣工しており、築50年が経過して老朽化している。東日本大震災ではクラックが入るなどの被害を受けた。

 同署の管理・運営は気仙沼・本吉地域広域行政事務組合が担っており、移転新築に向けては広域消防本部が可能な範囲で調査を進めてきた。現在の敷地は狭くて訓練スペースがないほか、車両が入りきれなくなっているため、消防本部は移転新築が必要と考えている。

 車両は現時点でポンプ車が大型と小型の1台ずつ、救急車が1台、ライトバンが1台、消防団のポンプ車が1台となっている。このうち1台は近くの空き地にプレハブ施設を建てて格納している。

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