圏央道の早期開通を アクアライン6車線化検討求める(千葉県議会)

[2023/7/8 千葉版]
 千葉県議会の県土整備常任委員会が7日開かれ、県土整備部関連の議案を審議したほか、質疑応答が行われた。このほど開通時期を見直す方針が示された圏央道(大栄・横芝間)の早期開通や、東京湾アクアアイン6車線化に向けた検討などを求める意見が出されたほか、小学校の通学路で進められている安全対策の進ちょく状況などが示された。

 圏央道の大栄・横芝間については、国やNEXCO東日本が工事を進めているが、このほど開催された連絡調整会議で、2024年度の開通が困難であることが示された。

 委員からは「沿線地域では24年度の開通に向けて、企業誘致など、さまざまな計画が進んでいる。圏央道の整備は県の経済効果が非常に大きい」との意見が出され、1日も早い開通を強く求めた。

 休日を中心に渋滞が著しい東京湾アクアラインについては、交通円滑化対策検討会を新たに設置し、「時間帯別料金」の社会実験を22日から実施することが決まった。

 委員からは「アクアラインは4車線から6車線に拡幅可能な構造となっており、将来のさらなる交通需要の増加に備える必要がある」との指摘があり、6車線化に向けた検討を求めた。

 21年度に実施した「小学校の通学路の緊急一斉点検」で抽出された安全対策の進ちょく状況について質問が出された。

 県は709カ所の安全対策に取り組み、約9割に当たる646カ所で対策を完了。未完了箇所は63カ所で、その内訳は、用地取得が必要となる歩道整備や交差点改良など58カ所、用地取得を伴わない歩道橋の補修など5カ所となっている。

 県道路環境課は、用地取得に時間がかかる箇所について、路面表示や防護柵の設置など、即効性の高い対策を進めていく考えを示した。

 委員会の冒頭、池口正晃部長は新湾岸道路について報告。新たに期成同盟会を設立し、豊田俊郎国土交通副大臣へ要望活動を実施し、6月21日には、国や県、沿線市などにより、概略ルートなどを検討する体制について、議論を進めることを確認した。引き続き、早期の計画具体化が図られるよう、沿線市とともに国に最大限協力していくとした。

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