八間堀川で橋梁工 主要事業 国道294号立体交差を推進(県常総工事)

[2023/7/15 茨城版]
 県常総工事事務所(佐藤啓司所長)はこのほど、本年度の主要事業をまとめた。道路関連では筑西幹線道路整備事業や国道294号立体交差事業、取手豊岡線バイパス整備事業などを推進する。歩道整備はつくば古河線や谷和原筑西線などで実施していく。また、河川事業では八間堀川で橋梁工事や河川改修を行う。このほか、砂沼広域公園での八ツ橋改築工事、豊水橋の補修設計などを予定している。

 道路整備のうち、筑西幹線道路(筑西三和線バイパス、八千代町下山川~佐野)では、本年度に道路改良舗装工事などを実施していく。同線は北関東道桜川筑西ICから古河市へと至る広域幹線道路。このうち、同事務所の事業区間では、筑西三和線のバイパス事業として、12年度から事業化している。全体計画は延長2100m、幅員23.5m/6.5m(暫定2車線)。進捗率は22年度末で84%となる。

 国道294号立体交差事業(常総市相野谷町)では、本年度に用地補償や道路改良工事などを行う。同線は県西地域における南北方向の主要幹線道路で、18年度に管内全区間の4車線化が完了。同線と交差する国道354号バイパスとの交差部において、交通渋滞の緩和や円滑な走行を確保するため、19年度に立体交差化が事業化となった。これまでに、地質調査や測量・設計などを実施。今後、水海道有料道路の無料化に伴い、さらなる交通量の増加が見込まれているため、対策効果が早期に発現できるよう取り組んでいく。全体計画は延長0.8kmとなる。

 取手豊岡線バイパス(常総市坂手町~豊岡町)では、本年度に用地補償や道路改良舗装工事などを行う。同線は鬼怒川ふれあい道路の一部区間として地域間の連携強化や物流の効率化が期待されており、1996年度から整備を進めている。このうち、鹿小路細野線から取手豊岡線現道までの約300m区間では供用を開始。今後は用地取得を推進するとともに、道路改良工事を推進し、早期の全線開通を目指していく。全体計画は延長1500m、幅員25m/6.5m(暫定2車線)。進捗率は93%となっている。

 つくば古河線バイパス(八千代町平塚)では、本年度に用地補償を進める。同線は県西南部地域と県央地域の物流と交流の活性化を目的に整備を行う。全体計画は延長1600m、幅員25.5m/6.5m(暫定2車線)で計画。進捗率は46%となる。

 沼田下妻線(下妻市高道祖)は本年度に道路改良舗装工事を実施する。同線では、しもつま桜塚工業団地の整備に伴う大型車交通量の増加への対応や、高道祖小学校通学路の安全確保のため、延長1.8kmの道路改良事業を計画。このうち、延長1220m分が供用を開始し、現在は2期事業として残りの整備を進めている。全体計画は延長575m、幅員10m/6m。進捗率は88%となっている。

 石下駅中沼線(常総市新石下)では、本年度に用地補償と電線共同溝整備工事を行う。同線は関東鉄道常総線石下駅周辺地区と旧石下町西部地区を結ぶ幹線道路として01年1月に都市計画決定された。これまでに石下橋(鬼怒川渡河部)の架け替えを実施してきた。今後は石下駅前商店街区間(延長157m)における沿道利用や居住環境、景観、バリアフリー、通学路安全対策に配慮した街路形成を図るため、無電柱化を推進する電線共同溝整備や車道拡幅工事、歩道工事を進めていく計画となっている。全体計画は延長784m、幅員18/6m。進捗率は97%となる。

 歩道整備事業では、既存道路における交通事故防止や危険箇所の改善を図っていく。特に通学路となっている路線で歩道が未整備の箇所での整備を進める。主な事業箇所はつくば古河線(八千代町仁江戸)と谷和原筑西線(常総市水海道諏訪町)となる。

 つくば古河線では本年度に道路改良舗装工事を実施する。計画延長は440mとし、進捗率は89%で、本年度中の整備改良を予定する。谷和原筑西線では、本年度に設計を行う。計画延長は350mで、進捗率は63%となっている。

 河川事業のうち、八間堀川では本年度に橋梁工事や河川改修工事などを実施していく。八間堀川は鬼怒川・小貝川の水位上昇のため、しばしば湛水被害を受けてきた。そこで、内水被害の防除や浸水防止を目的に、河川改修を進めている。全体計画は延長15万3800mで、進捗率は60%となる。

 公園事業のうち、砂沼広域公園では、本年度に八ツ橋(菖蒲園上の木道)改築工事や支障木伐採などを予定している。同園は砂沼と周辺一帯からなる約80haの都市公園となる。長寿命化計画に基づき、老朽化が進む施設の計画的かつ効率的な改築・更新を進めていく。

 橋梁補修事業では豊水橋の補修を行う。この事業は、鬼怒川に架設する国道354号(常総市水海道元町~豊岡町)豊水橋の修繕を行うもの。定期点検の結果を踏まえた修繕を実施しており、23年5月までに側道橋の修繕が完了した。本年度は本橋部の補修設計を行う。橋長は330mで、進捗率は31%となる。

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