東松島に複合商業施設 柳の目中地区/12月の着工へ(ヨークベニマル)

[2023/7/15 宮城版]
 ヨークベニマル(福島県郡山市)は、東松島市赤井地区に複合商業施設を新設する計画だ。スーパーマーケットやホームセンター、家電量販店を核とした集客施設で、12月31日の着工、2025年3月31日の営業開始を予定している。新設に向けて県まちづくり条例に基づき、特定大規模集客施設の新設届を県に提出した。

 複合商業施設の新設予定地は東松島市赤井字一本杉1-1他で、県石巻合同庁舎の南側。柳の目中地区の開発事業地内に位置している。同市によると市街化調整区域だが、拠点法の網をかけており、ヨークベニマルが開発・出店した後に市街化区域に編入する考え。農用地区域でもあるが、その除外も予定している。

 敷地面積は9万6529平方m。物販店舗と非物販店舗を合わせてA~I棟の9棟を建設する計画。延べ床面積は3万3231平方mで、うち店舗面積が2万5815平方m。

 施設概要を見ると、物販棟がA~Fの6棟、非物販施設がG~Iの3棟で、いずれもS造平屋。駐車場は1462台、駐輪場は738台の収容スペースとする。

 特定大規模集客施設の新設届出では、計画地が市街化調整区域であり、立地誘導地域に含まれていないとしつつも、東松島市都市計画マスタープランの土地利用において、柳の目地区が中心市街地形成推進ゾーンとして都市機能の集積を促進する場所に位置付けられていることから、集約型のまちづくりに寄与できるとしている。

 また、計画地周辺は石巻地方拠点都市計画に位置付けられ、同プランで「開発が予定されている柳の目地区について、その実現性を見定めつつ市街化区域への編入手続きを行う」とあるため、周辺地域における利便性や生活のしやすさの向上に十分貢献できるとした。

 柳の目地区は中工区のほか、北工区と南工区に分かれている。北工区は県石巻合庁の西側に位置する3.3haの敷地をすでに市が産業用地として造成し、自動車関連の3社が立地。南工区は約2.5haで、市が宅地開発を目指した土地活用を検討する。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.