公共施設の再整備検討 2024年度から湖北台地区で(千葉県我孫子市)

[2023/8/9 千葉版]

 我孫子市は、湖北台市民センターや湖北地区図書館など、湖北台地区公共施設の整備に向けた検討を2024年度から開始する。特に老朽化が著しい保育園など第1期の整備が進み、東消防署湖北分署を含む周辺施設は、仮称・湖北消防署の完成後に解体することから、跡地の活用を中心に、周辺公共施設の適正な配置や今後のあり方を検討する。

 湖北駅南側の湖北台地区には、昭和40年代前半に進められた住宅地開発とほぼ同時期に整備した東消防署湖北分署や湖北台行政サービスセンター、湖北台市民センター(湖北台地区社会福祉協議会)などの公共施設が立地、いずれの施設も老朽化が進んでいる。

 18年9月策定の「湖北台地区公共施設(第1期整備)の整備方針」では、行政サービスセンターと市民センター、浄水場の敷地内にある湖北地区図書館は、施設の耐用年数を踏まえ、整備方針を検討するとしている。

 そこで、湖北台保育園の新園舎が22年6月に完成、26年度に仮称・湖北消防署の整備が完了することから、第2期として、整備方針の検討を開始する。

 担当課によると、あらたな複合施設の整備や跡地の売却を含めて、「まったく白紙の状態」という。担当者による意見交換などから始め、庁内検討会の設置などは未定。

 湖北台3丁目の敷地面積は、東消防署湖北分署(825平方m)、市民センター(324平方m)、湖北台行政サービスセンター(250平方m)の計約1500平方m。JR成田線「湖北駅」の南西約300mに位置する。

 湖北台行政サービスセンターは築50年が経過、施設の老朽化が進んでいることから、跡地利用の整備方針が決定されるまでの間、湖北行政サービスセンターと統合、暫定的に湖北駅南口付近のテナントビルに移転する。9月の補正予算に設計費、新年度予算に工事費を計上、24年度中の移転完了を見込んでいる。

 第1期整備の仮称・湖北消防署は、当初予定では、24年4月の工事発注を見込んでいる。設計はカトウ建築事務所(千葉市中央区)が担当。履行期限は24年1月末まで。

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