道の駅など整備検討 検討委設置し構想策定へ(千葉県大網白里市)

[2023/8/8 千葉版]
 千葉県大網白里市は6日、白里地域の活性化に向け、まちづくり座談会を開いた。道の駅など地域交流拠点施設(仮称)の整備を検討しており、年内にも基本計画検討委員会を設置し、2024年4月ごろまでに基本構想を策定する方針を明らかにした。市民からは、魅力的な「道の駅」の整備を求める意見が多く出された。

 この座談会は、白里地域の活性化に向け、道の駅などの整備を検討していくため、市民から率直な意見を聞くことが狙い。金坂昌典市長は、人口減少や少子高齢化が進む白里地域の活性化に取り組む必要性を強調し、「道の駅など地域交流拠点施設をその起爆剤としたい」と意気込みを語った。

 同市では2011年度から道の駅の整備を検討。2012年度には道の駅基本計画検討委員会を設置し、12月に基本計画を策定した。東日本大震災の影響により、財政面などで課題があったため、段階的な整備や市の費用負担を抑える整備手法の調査・研究を進めてきた。

 市の最上位計画となる第6次総合計画では「白里地域に地域交流拠点施設の整備検討」を進めていくことが位置付けられている。本年5月に実施した白里海岸来訪者へのアンケートでは、施設整備を求める施設の回答として、道の駅が約6割、飲食店が約4割、直売所が約3割となっている。

 市企画政策課は、1年を通じて訪れることができ、地元市民の利便性に寄与する「道の駅などの地域交流拠点施設」の整備を検討していく考えを示した。運営は指定管理者制度などを活用した民営方式を想定。庁内検討委員会での検討や市議会への報告を経て、12月にも学識経験者や関係団体・地区の代表者、公募委員などで構成する検討委員会を設置し、より具体的な内容を検討していく。

 12年度に流通研究所(神奈川県厚木市)が策定した基本計画では、東金九十九里有料道路・九十九里IC近くに位置する北今泉地区の約1万平方mを候補地に選定。施設は2階建てのピロティ形式、運営方式は「公設民営」を想定していた。

 基本機能は駐車場、情報発信、トイレ、休憩施設、収益機能は直売所・軽食、加工所、レストラン、体験スペース、付帯機能は事務所、一時避難場所、公園・緑地などを挙げている。

 まちづくり座談会は9日にも市農村環境改善センターで午後6時半から開催される予定だ。

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