仙台に大規模物流施設 2025年11月着工へ(大和ハウス工業)

[2023/8/18 宮城版]
 大和ハウス工業(東京都千代田区)が、仙台市太白区にあるトーキン仙台事業所(旧NECトーキン工場)跡で、マルチテナント型の物流施設「DPL仙台長町II期(仮称)」の建設計画に着手する。敷地面積は約6万平方mで物流施設の延べ面積は約15万平方mを計画する。トーキンが既存施設を撤去して整地後の2025年1月に土地を引き受ける。同年11月の着工予定で27年5月開業を目指す。

 計画地は太白区郡山。同社ブランドの物流施設で18年から稼働している「DPL仙台長町」の隣接地となる。II期計画は延べ面積が仙台市の条例で大規模建築物の建設事業(延べ面積5万平方m以上)となるため、市に環境影響評価方法書を提出した。市が9月13日まで縦覧し、同社が同月27日まで意見書を受ける。

 施設はRC造一部S造の6階建てで、長町エリアの商業施設、地域住民の配送拠点となるマルチテナント型を計画する。1~5階は倉庫、6階はオフィスなど業務利便施設の配置を予定する。トラックが自走して荷物の積み下ろしを行うため、ダブルランプウエイ形式を採用し、各階にアクセス可能な車路を2カ所に設置する。

 このほか、積み下ろし用のトラックバース約180台分。駐車場は普通乗用車が約600台、トラック用待機用が約20台を計画。再生可能エネルギー導入によるZEBReady以上、BELSの認証取得、平地部緑化・屋上緑化、ネットフェンスなどで敷地面積の14%以上の緑地帯を確保する。

 実施工程では今後、基本設計に着手し、24年度下期から25年11月ごろに実施設計をまとめ、その後工事着手を予定する。工事期間は同年11月から27年4月予定で、同年5月の開業を見込んでいる。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.