事業者の募集開始 森林公園整備にパークPFI(龍ケ崎市)

[2023/8/19 茨城版]
 龍ケ崎市は7日、森林公園のリニューアル事業として、パークPFI制度を活用した整備運営事業者の公募を開始した。公募では、休養施設や飲食施設などの便益施設の設置・管理のほか、特定公園施設の管理などを求める。市は事業費に23-24年度の2カ年で総額6億7701万円の継続費を設定。提案書の受付は9月19日から26日までとし、10月下旬にも事業者を選定する。本年度末までには実施協定を結び、25年4月の供用開始へ手続きを進めていく予定だ。

 市北部(泉町)にある森林公園は、面積約12.7haの都市公園で、1986年7月に開園した。敷地内には、人工林の中にふれあい広場やキャンプ場、アスレチック広場、親水施設、駐車場、遊歩道などを設置。キャンプ場にあるキャビンは85年に開催されたつくば万博で使用されたものを使用している。

 現在は指定管理者制度などを導入して維持管理を行っているが、開園から40年近くが経過して施設の老朽化などが進んでいることや、施設の利用者も減少している状況にある。そこで、市は市民に長く愛されるよう、ニーズに対応したリニューアルを行うため、民間活力を利用した新たな管理運営手法を導入し、公的な施設整備分を市が負担金として補助を行うこととした。

 今回の事業では、事業者は休養施設や飲食などの便益施設などの公募対象公園施設を設置して管理運営するとともに、特定公園施設などの整備管理運営を行う。また、公園施設と特定公園施設以外の区域についても管理許可の下、管理することとなる。事業協定期間には、設計・工事・および事業終了前の公募対象公園施設等の原状回復に要する期間を含むとしている。

 公園内施設のうち、必須事項には、▽キャンプ場施設(キャンプサイト、バーベキューサイト、キャンプ場等およびキャンプ場を管理運営する上で必要となる施設)▽アスレチック施設▽子供の遊び場となるような遊戯施設▽トイレ棟▽シャワー棟──などを指定。提案に当たっては、公園のポテンシャルを最大限に活かし、魅力向上や賑わいの創出および地域の活性化並びに公園利用者の利便性の向上、その他施設の機能増進や活性化につながる事業の提案をすることや、公園全体を活用し、魅力向上や賑わいの創出を目的とする市外からの交流人口が増加し、かつ定期的に実施することが可能なイベントに関する提案を求めている。

 参加形態は法人または複数の法人によるグループとし、グループで応募する場合は応募時に共同企業体を結成することとなる。

 今月22日には、現地見学会・説明会を開催する予定。整備運営事業提案書の受付は9月19日から26日まで、書面による第一次審査は10月上旬を予定し、同中旬に第二次審査・選定委員会を開き、同下旬には選定結果を通知する。11月上旬には公募設置等計画の認定や公示を予定し、同中旬ごろにも基本協定を締結する。その後、詳細な協議を行い、年度末をめどに実施協定を結ぶ計画だ。

 市によると、21年度に実施したサウンディング調査では4社ほどから提案があったという。市では今後、大半が借地となっている敷地の取得を行う一方、3億2100万円を上限に、事業者の整備費用を負担する。

 担当は、都市整備部道路公園課公園緑地グループ(電話0297-64-1111、内線489)まで。

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