千葉県環境研究センターの建替検討へ 年度内にも基本構想を策定(千葉県)

[2023/10/6 千葉版]
 千葉県環境生活部は、老朽化が進む県環境研究センターについて、建て替えに向けた検討に乗り出す。対象となるのは市原・稲毛地区の本館や新館など庁舎4棟。学識経験者ら7人で構成する検討会議を立ち上げ、年度内にも基本構想をとりまとめる考えを明らかにした。

 検討の対象となる施設は市原地区の本館(RC造2階建て延べ1372平方m)と新館(RC造3階建て延べ1607平方m)、稲毛地区の水質研究棟(RC造3階建て延べ1536平方m)と地質研究棟(RC造2階建て延べ756平方m)の計4棟。

 築50年以上が経過する施設もあり、経年劣化や機能の分散化が課題となっている。老朽化した庁舎の建て替えに併せ、多様化・複雑化する環境問題に対応するため、機能強化に向けた検討を進めていく。

 基本構想の策定に当たり、意見を聴取するため、学識経験者などで構成する「千葉県環境研究センター基本構想検討会議」を設置する。12日の初会合では基本構想の骨子案などを議題とする予定だ。

 県環境研究センターは、大気・騒音振動、水質・地質、廃棄物分野の調査研究していた研究機関3カ所を統合し、環境問題を総合的に調査研究する機関として2001年4月に発足した。

 検討会議の委員は次の通り。▽近藤昭彦千葉大学名誉教授(水文環境)▽齋藤尚子千葉大学環境リモートセンシング研究センター准教授(大気)▽佐々木淳東京大学大学院新領域創成科学研究科教授(土木工学)▽宮脇健太郎明星大学理工学部教授(廃棄物)▽向井人史国立環境研究所地球システム領域高度技能専門員(気候変動)▽本郷康弘千葉県環境保全協議会副会長(県内企業の代表者)▽桑波田和子環境パートナーシップちば代表理事(住民の代表者)

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