来年度から河川改修へ 宮城県 気仙沼市本吉町の馬籠川(宮城県気仙沼土木

[2023/11/10 宮城版]
 県気仙沼土木事務所は、来年度後半から気仙沼市本吉町で馬籠川の改修を進めたい考えだ。まずは津谷川との合流地点から上流の国道346号岩崎橋までに至る延長約800m区間で河道掘削や築堤、護岸工などを実施する。その後は同橋から上流区間でも河道掘削や護岸工、築堤などを進める計画。事業費は国の国土強靭化予算を活用する。

 馬籠川は二級河川津谷川の支流で、改修計画があるものの手付かずになっている。その理由は同事務所が津谷川の改修を優先していたことや、気仙沼市が堰の復旧工事などを行っていたことなどが挙げられる。

 津谷川との合流地点から岩崎橋までの区間は、掘削で河道断面を広げ、築堤や護岸の整備などを進める。右岸は山付け区間が多いため、築堤などは左岸がメインになる。左岸は高水敷を設け、堤脚部に護岸を張る。馬籠川の支流の山田川との合流地点も改修する。

 津谷川から岩崎橋までの区間はすでにパシフィックコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)らに委託して掘削や築堤の設計をまとめてある。用地測量も過年度に実施し、説明会まで開いたが、岩崎橋から上流も河川改修を行うに当たり、計画の見直しや用地買収範囲の変更などが生じたため、改めて用地測量を行う。

 用地測量業務の委託に当たっては10月26日に一般競争入札を開札し、総合評価を経て7日に553万9000円でサトー技建(仙台市若林区)に落札決定した。履行期間は2024年3月25日まで。

 土地の所有者には説明済みのため、本年度から用地買収を進め、足りない分は来年度早々にも買収したい考え。順調にいけば来年度後半には工事着手する。

 岩崎橋から上流については、本年度に河川改修に向けた測量設計業務を東北開発コンサルタント(仙台市青葉区)に委託した。過去の大雨でたびたび越水被害などが起きているため、この区間で対応が必要な箇所を洗い出し、短期集中で河道の拡幅や掘削、護岸工、築堤などを行う意向だ。

 同業務は履行場所が本吉町向畑他で、津谷川との合流地点から上流に向かって延長8km区間の路線測量を実施するものの、メインは岩崎橋から上流を対象に、優先的に手を付ける区間の見極めや、護岸の詳細設計などを行う。

 護岸の詳細設計は延長800mを想定しているものの、測量の結果次第ではさらに増える可能性がある。護岸工はブロック張りを予定。履行期間は11月30日までだが、年度末くらいまで延ばす見込み。

 国の補正予算が前倒しで年内に配分される見通しのため、可能であれば今後に構造物や築堤の設計を別途委託する。構造物は樋管や堰など。用地測量も今後に委託する。

 国の国土強靭化予算は5カ年加速化対策で25年度までとなっているため、ひとまずはそれまでに河川改修を実施する。

 現状の馬籠川は基本的に掘り込み式で、護岸ブロックなどがほとんど設けられていない。昨年の7月豪雨などで被害を受けたため、災害復旧工事や土砂の撤去を進めている。

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