広場再整備など方向性 京成本線沿線まちづくりビジョン(八千代市)

[2023/11/28 千葉版]

 八千代市は、京成本線沿線まちづくりビジョンを策定した。八千代市第5次総合計画のリーディングプロジェクトに位置付けられている京成本線沿線の活性化に向け、おおむね20年後の将来を見据えた域の目指すべき姿を提示。八千代台駅と勝田台駅で、駅前広場の拡張や再整備を検討、八千代台駅や勝田台駅で公共施設の配置最適化を目指す方針を示している。

 総合計画「リーディングプロジェクト」とは、将来都市像の実現に向け、各部門を横断して先導的な役割を担うべき事業のこと。

 京成本線沿線を中心とした八千代台などの既成市街地は、住民の高齢化が進み、老朽化した建物や空家が増加、駅周辺の求心力の低下が懸念されている。

 そこで、コンパクトで持続可能なまちづくりに向け、八千代台駅、京成大和田駅、勝田台駅の3駅の徒歩圏内(800m圏)における課題や将来像を中心として検討することにした。

 各駅ごとの取り組みの方向性をみると、八千代台駅周辺については、上空利用の検討を含む駅前広場の拡張を検討。都市計画道路未整備区間の整備を進めることで、道路ネットワークの形成を図る。また、機能移転などが検討されている公共施設などについて、将来需要を見通した施設の適正配置を推進する。

 京成大和田駅周辺については、沿道環境の整備と併せた歩道の整備による、安心安全な歩行空間の確保や、駅周辺の生活利便施設の最適化により、暮らしやすさの向上を図る。

 大和田駅南地区土地区画整理事業旧5街区の利活用などで、必要な公共サービスを提供。オープンスペースの確保による住環境と道路の改善など、災害に強いまちづくりを目指す。

 勝田台駅周辺については、上空利用を含む駅前広場の再整備を検討、バリアフリーを考慮した駅周辺空間づくりを進める。駅周辺の環境整備に併せ商業施設などを誘導し、市民ニーズに応じた公共施設などの配置最適化を進める。

 まちづくりの手法については、市街地再開発事業や地区計画、PFI事業などを提示。今後は、同ビジョンをふまえ、効果的なまちづくり手法を検討、まちづくりに取り組むことにしている。

 市民向けアンケート調査など、京成本線沿線まちづくりビジョン策定等業務委託は、昭和が担当した。

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