[2023/12/5　栃木版]

　国土交通省関東地方整備局は4日、2023年度補正予算に係る工事発注見通しを公表した。本県関係の工事は3事務所合わせて17件で、このうち宇都宮国道事務所は国道4号西那須野道路の西富山地区外改良舗装工事を一般競争で第4四半期に発注。渡良瀬川河川事務所は旗川右岸奥戸町地先低水護岸工事を2件に分割して、それぞれ第4四半期に一般競争入札で発注する。＝2面に事務所別の発注予定

　補正予算に伴う工事の発注見通しは、港湾空港関係を除いて一般競争入札215件、一般競争入札(拡大)7件、公募型指名競争21件の計243件。工種別では一般土木152件、アスファルト舗装工事19件、維持修繕工事16件、通信設備工事15件、機械設備工事8件などとなっている。

　県内の事務所は、一般競争(拡大)を渡良瀬川河川事務所で1件予定。一般競争は宇都宮国道事務所と日光砂防事務所で各5件、渡良瀬川河川事務所で6件発注する。

　事務所別の発注工事を見ると、宇都宮国道事務所は国道4号西那須野道路の西富山地区外改良舗装工事を第4四半期に一般競争入札で発注し、約11カ月の工期で施工する。道路土工約3000立方ｍ、地盤改良工約9000平方ｍ、排水構造物約900mなどの内容で、工事発注規模は2億円から3億円未満を見込んでいる。

　また、小山出張所管内と国分寺出張所管内、矢板出張所管内の路面補修工事も、それぞれ第4四半期に発注する。いずれも切削オーバーレイ工と舗装打替え工、区画線工の内容で、約10カ月の工期を予定する。

　日光砂防事務所は、日光砂防施設整備(今市地区他)工事を第4四半期に発注するほか、相生第1砂防堰堤改築工事とワミ沢砂防堰堤改築工事、今市上流第1床固改築工事、針貝第2床固改築工事についてはそれぞれ第1四半期に発注する。

　渡良瀬川河川事務所は、一般競争入札(拡大)で花輪4号帯工工事を発注するほか、一般競争入札で旗川右岸奥戸町地先低水護岸(その1)工事と同(その2)工事、渡良瀬川左岸岩井町地先築堤護岸工事、松木山腹(畑之沢)工事、同(大畑沢)工事などを発注する。旗川右岸奥戸町地先低水護岸工事は護岸工各約2000平方ｍの内容で、工事発注規模は2億円から3億円未満。その1工事は第4四半期、その2工事は第1四半期に発注する。

　なお、本県で施工する工事はこのほか、常陸河川国道事務所が那須烏山市下境地先で那珂川左岸下境下流地区築堤工事と那珂川左岸下境上流地区築堤工事を発注する。工事発注規模はいずれも2億円から3億円未満で、第4四半期に一般競争入札を予定する。

　また利根川上流河川事務所は、野木町で思川樹木伐採工事、栃木市で巴波川管理用通路整備他工事を実施する。思川樹木伐採工事は第1四半期、巴波川管理用通路整備他工事は第4四半期の発注を予定している。