新庁舎整備に22億円 新年度予算編成で意見募集(高根沢町)

[2023/12/14 栃木版]

 高根沢町は、2024年度当初予算の現段階の案を公表した。それによると、一般会計の総額は23年度当初から4.8%増の107億1000万円となる。24年度は新庁舎整備をはじめ、宝積寺西通り整備事業や公共施設の個別施設計画策定、阿久津中学校改修事業などを進める考え。事業費は、新庁舎整備事業に22億円、宝積寺西通り整備事業費に1億6775万円、個別施設計画策定に2100万円、阿久津中学校改修事業に2222万円などを予定する。

公共施設の個別施設計画策定

 一般会計の建設関連予算は、新庁舎整備事業に22億円を計上し、基本・実施設計や地区計画を策定する。また、公共施設の個別施設計画の策定には2100万円を計上し、25年度に町所有のすべての施設を対象とした公共施設等総合管理計画を改訂する。

 急傾斜地対策事業では、斜面崩落の事前対策として、県の実施する急傾斜地崩壊対策事業費の負担として350万円を予算化する。

 また道路関係では、宝積寺西通り整備事業費に1億6775万円を計上し、用地関係業務を推進して物件補償などを行う。町道108号線舗装修繕費には2420万円を計上して桑窪地内の舗装80mを修繕し、町道380号舗装修繕事業では2018万円を計上して大谷地内の舗装修繕を行うための設計業務を策定する。町道499号線道路改良事業には288万円を計上し、平田地内の未舗装区間を整備するため用地測量と不動産鑑定業務を実施する。

 橋梁修繕事業には、町道309号-4号橋など40橋梁を点検するため2218万円を計上する。道普請事業には300万円を予算化して、地域の未舗装道路のコンクリート舗装などに必要な資材を負担する。

 雨水対策事業では1950万円を予算化し、市街地における雨水対策として浸透ますなどを設置する。あわせて、23年度に策定した雨水排水計画に基づき、22年度に浸水被害が大きかった箇所の雨水排水対策の設計を策定する。

 都市整備課では、17年に策定した都市計画マスタープランの改定にむけた検討をするため、555万円を配分している。

 学校教育課では、築40年近く経過した阿久津中学校校舎の長寿命化を図るため、改修工事の詳細設計委託料として2222万円を計上する。学校給食センター整備事業には467万円を計上して、洗浄室に空調機を設置する。

 生涯学習課は、図書館施設修繕・改修事業に1900万円を配分し、老朽化したエレベーターの改修工事を行うほか緊急的な修繕・改修も行う。

 企業会計は、水道事業の資本的支出に23年度当初比2.8%増の2億8035万円を予算化し、老朽管更新工事費を増額した。下水道事業会計の資本的支出は、23年度当初比3.7%増の6億6314万円とし、処汚水管渠整備事業費を増加している。

 町では現時点の案を公表し、24年1月12日までパブリックコメントを募集している。コメントの提出は町企画課まで。

 一般会計の政策経費は次の通り。(単位・万円)
【総務費】
▽公共施設等総合管理計画策定事業=2100
▽集会施設整備事業(集会施設の改修等への補助)=250
▽新庁舎整備事業=2億2000
【土木費】
急傾斜地対策事業(中阿久津地内)=350
▽町道108号線舗装修繕事業=2420
▽橋梁修繕事業=2218
▽道普請事業=300
▽町道308号線舗装修繕事業=2018
▽町道499号線道路改良事業=288
▽宝積寺西通り整備事業=1億6775
▽雨水対策事業=1950
▽都市計画マスタープラン策定事業=555
【教育費】
▽阿久津中学校改修事業=2222
▽図書館施設修繕・改修事業費=1900
▽学校給食センター整備事業=467

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