子育て施設を新設 本郷小で校舎増築に設計費(阿見町補正)

[2023/12/26 茨城版]
 阿見町は、定例議会に1億7451万円を追加して総額を197億9979万円とする一般会計補正予算案(補正第5号)を提案し、原案通り議決を得た。主なものでは、子育て支援総合センター新築工事設計委託料に2791万円、本郷小学校校舎増築・プール解体工事設計委託料に3101万円の債務負担行為を設定。いずれも26年度の供用開始を目指して整備を進めていく。

 子育て支援総合センターの整備は、既存施設の老朽化や手狭になったことから計画。子育て家庭やボランティアが自由に集い交流できる場の提供や、子育てに関する相談窓口や講座の充実を図ることなどを目的とした施設で、子ども・家庭・地域の子育て機能の総合支援拠点として検討を進めている。

 建設地は総合福祉会館(阿見4671)や、さわやかセンターなどの隣接地で、内部の機能は今後検討を進めるが、オープンスペースや多目的室などの設置を想定。設計は24年度中にまとめ、25年度に建設工事を行い、26年度の完成を目指す。

 本郷小学校では、常磐線荒川沖駅周辺の人口増加に伴い、26-27年度ごろからの児童数増加に備えて新校舎の増築工事を行う。児童数増加に対しては、現在児童クラブが使用しているプレハブ造の校舎棟(4クラス)と、新校舎(20クラス、3階建て延べ2400平方m程度)で対応する考えだ。新校舎は、既存プールの跡地に整備し、児童クラブで使用していた校舎棟と接続する。24年度早々から設計に着手したあと、先に解体工事の設計をまとめ、24年度後半にも解体工事に着手する。本体工事は25年度に行い、26年度の供用開始を目指す。

 児童クラブでは、同校の東側隣接地にある町有地を使用して、新たな施設を整備する。現在は、増山栄建築設計事務所で設計をまとめている。建設規模は延べ800平方m程度(定員240人、6クラス)で、設計は本年度中にまとめ、24年度に工事を行い、25年度から供用を開始する予定だ。

 牛久阿見IC周辺開発事業では、補正で495万円、債務負担行為(24-25年度)で1155万円の都市計画検討業務委託料を確保し、都市計画決定手続きに向けた準備などを進める。この事業は、圏央道の4車線化やICアクセス道路の整備進捗に合わせて利便性の高まりが予想される牛久阿見IC周辺約68.1haを対象に、新たな産業創出の拠点として生産・流通系の土地利用を検討するもの。対象は、実穀地区の乙戸川西側で、現況は市街化調整区域となっている。

 このほか、役場庁舎の空気調和機更新工事費に2226万円の債務負担行為(24年度)を設定。総合保健福祉会館では、本館分に補正で437万円、シルバー人材センターなどの入るB棟分に債務負担行為(24年度)で664万円の空調設備更新工事費を確保する。上本郷地区では、排水路の改修工事費に362万円を計上している。

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