新庁舎建設を公告 1期工事の予定価格は54億円(桜川市)

[2023/12/23 茨城版]
 桜川市は、新庁舎建設の第1期工事を一般競争で公告した。1期工事は、新庁舎の新築と大和東庁舎の大規模改修工事を一括しての発注となる。開札日は24年2月26日とし、予定価格は54億8880万円、工期は26年10月31日に設定。入札参加資格確認申請は1月17日まで受け付ける。工事は議会案件となり、3月議会に上程する見通し。議会で承認が得られれば、3月中にも着工し、26年1月の移転・開庁を目指す。

 この事業は、既存庁舎の老朽化や分散化、耐震性不足などの問題を受けて、新庁舎を建設するもの。建設場所は羽田地内に立地する大和東庁舎南側の敷地内となる。整備にあたっては、新庁舎の新築工事に加えて、大和東庁舎(RC造3階建て、延べ1079平方m)の大規模改修を行い、渡り廊下で新庁舎とつなぐ計画となる。

 新庁舎の構造・規模はRC造(一部S造)4階建て、延べ面積9343平方m。施設の外観はシンプルなデザインとし、内装は木質化を図る。敷地の高低差を活かしてスロープを設けた1階は職員の休憩室や売店などを配してサポート・リフレッシュエリアとするほか、会議室などのコミュニケーションエリア、市民窓口などを設置。2階は業務エリア、3階は政策・行政管理・防災エリアとし、業務スペースと防災対策機能を併設、4階は議会エリアとする。東庁舎の1・2階は書庫、3階には作業スペースを設けて作業効率を高める考えだ。なお、設計は、佐藤総合計画(東京都墨田区)・柴建築設計事務所(水戸市)・河野正博建築設計事務所(つくば市)JVが担当した。

 今回公告となった1期工事では、新庁舎の新築と大和東庁舎の大規模改修の建築と電気、機械設備を一括しての発注となる。あわせて、第1・第2駐車場の外構工事なども含まれる。

 入札参加形態は2者JVに設定。代表構成は建築1400点以上で特定建設業の許可を有すること。施工実績では08年度以降に元請けとして延べ5000平方m以上、構造がS造、SRC造またはRC造の建築物で、国土交通省告示第15号別添二第四号第1類、第2類または第七号第1類に該当する建築物の新築、改築または増築工事を施工したことが求められる。構成員は茨城県内に本店を有し、建築1000点以上で特定または一般建設業の許可を有することが参加資格となる。入札参加資格確認申請の提出は24年1月17日までとし、入札書提出は同2月22日まで受け付ける。

 新庁舎の整備関連では、1期工事に加えて、2期工事と3期工事を予定する。このうち、2期工事では、庁舎北側に倉庫(S造2階建て、延べ面積606平方m)と車庫(S造平屋195平方m)を整備する。発注は25年度を予定。また、3期工事では、第3駐車場の外構工事を実施する。発注は26年度になる見通しだ。

 今後のスケジュールは、1期工事の工事請負契約を3月議会に上程する。議会の承認が得られれば、3月中に着工となる。竣工時期は25年10月31日とし、26年1月の移転・開庁を目指す。新庁舎開庁後には、大和庁舎西庁舎の解体に着手する見通しだ。

 なお、桜川市は12日にシルバー人材センターの解体工事も一般競争で公告した。この工事は、新庁舎を建設するために、敷地内にある同施設を解体するもの。施設の構造・規模は、S造+CB造2階建て、延べ293平方m。開札日は24年1月22日とし、予定価格は1839万円、工期は24年4月16日に設定している。

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