新庁舎の設計を策定 産業団地整備に向け基本計画 高根沢町予算案

[2024/2/22 栃木版]

 高根沢町(加藤公博町長)は、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は106億8000万円で前年度当初から4.6%増加し、このうち普通建設事業費は7億6468万円と、ひまわり保育園整備事業の終了などで15.1%減少している。建設関連の事業は、産業団地整備に向けた基本計画の策定、道の駅の設備工事、町道の整備、市街地の雨水排水対策、阿久津中学校の長寿命化改修設計などを計画。新庁舎整備事業は、基本設計や実施設計などに着手する。 =2面に主要建設関連事業と予算額

 一般会計の新規・重点事業を見ると、公共施設等総合管理計画策定事業には2100万円を計上し、個別施設計画を策定する。また25年度には、全公共施設を対象とした公共施設等総合管理計画を策定する予定となっている。

 新庁舎整備事業には9910万円を計上し、基本設計・実施設計や地計画の策定、業務量などの調査を実施する。債務負担行為では、25年度に3億0304万円を設定している。新庁舎整備基本計画案によると、建設予定地は町民広場とし、想定規模は5500平方mとなっている。今後は24~25年度に設計を策定し、26~28年度に建設工事を行って28年度中の開庁を目指す。事業費は50億円と試算している。

 産業団地整備事業には1151万円を計上し、新たな産業団地整備に向けた基本計画や排水計画などを策定する。道の駅「たかねざわ元気あっぷむら」では、電気設備、給湯ボイラー、貯湯槽の更新工事などで1億3025万円を計上した。

 町道108号線舗装修繕事業には2420万円を予算化し、桑窪地内(L80m)で24年10月から25年3月に工事を行う。町道308号線舗装修繕事業には2018万円を計上し、大谷地内(L3000m)で24年6月から25年2月にかけて設計を策定する。

 橋梁修繕事業には2218万円を計上し、24年7月から25年3月に40橋の点検を行うほか、町道309-4号橋の補修設計にも着手する。

 町道499号線道路改良事業には、288万円を計上した。平田地内の未舗装区間を整備するため、24年5月から25年2月にかけて用地測量や不動産鑑定業務を行う。

 宝積寺西通り整備事業には1億6779万円を計上し、事業代替用地や未相続共有地の取得、所有権移転に関する業務、物件補償などを進めていく。雨水対策事業には1950万円を計上し、市街地の浸透ます設置などのほか、22年度に浸水被害の大きかった箇所の雨水排水対策の設計業務を策定する。

 消防施設整備事業では、詰所や可搬車庫など10棟の耐震性調査などで400万円を計上した。

 阿久津中学校では、長寿命化改修に向けた設計を策定するため2222万円を予算化した。図書館は、エレベータリニューアル工事などに1900万円を計上している。

 企業会計は、水道事業の資本的支出が2.8%増の2億8826万円となり、老朽管更新事業などを進めていく。下水道事業の資本的支出は1844.0%増の9億3378万円で、汚水管整備事業や処理場改良事業などを行う。

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