岩井町で堤防嵩上げ 事業概要 河川42億、砂防12億円(渡良瀬川河川)

[2024/4/4 栃木版]

 国交省渡良瀬川河川事務所は、2024年度の事業概要を明らかにした。河川事業は、渡良瀬川の足利市岩井町地区で堤防嵩上げなど、旗川の足利市奥戸町地区や佐野市高橋町地区で低水護岸などを実施するほか、中橋の架け替えは側人道橋の下部工と上部工移設を計画する。日光市の砂防事業は、24年度分で出川床固群や松木川上流堰堤群の改築、23年度補正分でも松木山腹工(畑之沢・大畑沢)を実施する。本県と群馬県を合わせた全体事業費は、対前年度比26.3%増の39億5700万円で、これに23年度補正をあわせると59億2900万円となる。

 本年度予算のうち、河川整備事業費は27億4100万円で、23年度当初の19億4700万円から40.8%も増加した。これに23年度補正の15億2200万円もあわせ、42億6300万円を執行する。内訳は、河川改修費が24年度13億6900万円、23年度補正14億1600万円で、このうち10億1700万円は特定構造物改築事業に充てる。河川維持修繕費および河川工作物関連応急対策費は、24年度が13億7200万円、23年度補正が1億0700万円となる。

 砂防事業費は12億1000万円で23年度当初の11億8600万円から2.0%増となり、補正の4億5000万円と合わせ12億5500万円を執行する。内訳は、直轄砂防事業費が24年度8億8600万円、23年度補正4億円で、直轄火山砂防事業費が24年度3億2400万円、23年度補正5000万円となっている。

 主な事業を見ると、一般河川改修事業の渡良瀬川下流は、堤防の高さや幅が不足する弱小堤防区間の早急な対策が必要なことから、堤防強化などによる河川改修を実施する。24年度は渡良瀬川の館林市下早川田町地区で堤防嵩上げなど、旗川の足利市奥戸町地区や佐野市高橋町地区で低水護岸などを実施する。

 同事業の渡良瀬川上流でも、堤防の必要な高さや幅が不足する弱小堤防区間の早急な対策が必要なため、堤防強化などによる河川改修を実施する。23年度補正を活用し、渡良瀬川の足利市岩井町地区で堤防嵩上げなどを計画している。

 渡良瀬川上流特定構造物改築事業では、都計道家富町堀込線(主要地方道足利千代田線)が渡良瀬川を渡河する中橋の架け替えを推進する。中橋が架かる渡良瀬川35.2キロ付近の堤防は必要な高さや幅が不足し、早急な対策が必要となっているほか、中橋の桁下高の不足や老朽化もあり、堤防の嵩上げと合わせて中橋を改築している。24年度は、引き続き側人道橋の橋梁下部工と橋梁上部工移設を予定する。

 渡良瀬川の河川維持修繕事業は、堤防や排水施設といった河川管理施設の日々点検や巡視、異状発生の際の補修などを行うもので、24年度も引き続き堤防除草・河川巡視や河川管理施設の維持管理を実施する。

 利根川水系直轄砂防事業(渡良瀬川)は、損傷が激しい砂防施設の補修や不安定土砂の抑制で、下流河川の土砂流出に伴う土砂・洪水氾濫被害の防止・軽減を図っている。24年度は当初予算分で、日光市足尾町で出川床固群や松木川上流堰堤群の改築を行うほか、群馬県みどり市東町で花輪床固群の整備を引き続き進める。

 また23年度補正分でも、群馬県みどり市東町の花輪床固群をはじめ、日光市足尾町の松木山腹工(畑之沢・大畑沢)を実施し、基礎的インフラを保全する土砂災害対策を加速化させて下流河川の土砂・流木流出に伴う土砂・洪水氾濫被害の防止・軽減を図る。

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