市営墓地の整備検討へ 需要予測や調査に着手(千葉県市原市)

[2024/9/28 千葉版]
 千葉県市原市は、開設から約50年が経過した市営墓地2カ所について、今後のあり方の検討に乗り出す。27日に「墓地等基本方針調査業務」の委託先を選定する一般競争入札の手続きを開始した。将来の墓地に対する需要予測や市民墓地に対する意識調査を実施し、墓地整備の方向性を検討する方針だ。

 市内には公営墓地として、海保墓園と能満墓園の2カ所を設置。今後、火葬・埋葬への需要がピークを迎える見込みとなっており、合葬墓や樹木葬など、市民の墓地に対するニーズも多様化している。

 このようなことを踏まえ、同業務では将来の墓地需要を推計しながら、公営墓地のあり方や葬送に関する課題を検討するため、市民向けアンケートを実施し、その結果をとりまとめる。履行期限は25年3月まで。

 一般競争入札の参加資格として、市入札参加資格者名簿「委託部門」の大分類「調査・計画」に登録があることなどを求めている。10月3日まで入札参加申請、9日~10日に入札書をそれぞれ受け付け、15日に開札する予定だ。

 本年度予算では墓園管理費で調査委託料300万円を予算化している。

 市保健福祉部は、同業務の成果を踏まえ、墓園整備のあるべき姿を描くとともに、整備計画の策定を進めていく考えを示している。

 海保墓園は1969年に開設し、面積は16.5haで4469基を設置。能満墓園は1973年に開設し、面積は12.3haとなり、5928基を設置している。海保墓園には合葬墓(収容能力6000体)や納骨堂(同432体)も設置されている。

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