佐倉印西線・田町バイパス 京成本線オーバーパスで立体化(千葉県)

[2024/11/30 千葉版]
 千葉県県土整備部は、県道佐倉印西線の田町バイパス(佐倉市)について、進ちょく状況を明らかにした。計画ルートが京成本線と交差するため、オーバーパスによる立体化を計画していることが分かった。四童子隆部長は、早期に道路設計に着手できるよう、関係機関と協議を重ねながら、事業を推進していく考えを示している。

 県道佐倉印西線は、国道356号線から印西市の千葉ニュータウンを経て、国道51号までを結ぶ県北西部の幹線道路。幅員が一部狭あいで、歩道もなく、車のすれ違いや、歩行者の安全に支障が出ている。

 このような課題を解決するため、県印旛土木事務所は、佐倉市田町地区の国道296号交差点から岩野運動公園までの約1.5km区間について、鹿島川の河道拡幅や鉄道橋の架け替えなどと連携しながら、現道拡幅やバイパス整備を進めている。

 北側の岩名運動公園周辺では延長約500mにわたり、歩道の設置や線形の改良など、現道拡幅を推進。用地買収の完了した箇所から順次、工事を実施している。パイパス区間の延長約1kmについては、計画ルートが京成本線と交差するため、鉄道事業者の京成電鉄(市川市)など関係機関と協議を進めてきた。

 交差区間については、道路が鉄道をオーバーパスすることで京成電鉄と2023年6月に合意。その後、同社が測量や概略設計を実施し、架け替え後の鉄道橋を含む軌道の位置をとりまとめている。

 バイパス区間の幅員は18m。このうち、車道部は片側3.25m2車線の6.5m。歩道部については、設計の中で具体化する。県印旛土木事務所が道路部分の用地取得を進めている。道路予備設計は復建エンジニヤリング(東京都中央区)が担当。

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