給食センター2カ年で整備 新年度予算案 雨水・浸水対策に22億円(栃木市)
[2025/2/6 栃木版]
栃木市(大川秀子市長)は、2025年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初から1%増加し、748億3000万円とこれまでで最大規模となった。このうち普通建設事業費は、とちぎグリーンプラザ施設保守整備事業や都賀総合支所複合化整備事業の減少により12.6%減少し、102億6641万円となっている。主な建設事業は、新たに藤岡地域の総合支所複合化整備事業や旧栃木警察署跡地の観光・交流拠点整備に着手するほか、(仮称)栃木東地域学校給食センターの整備、雨水・浸水対策事業、とちぎグリーンプラザ施設保守整備事業、栃木インター西産業団地造成事業や平川土地区画整理事業などを予定している。 =2面に主要建設関連事業と予算額
新年度の主な建設事業を見ると、新規事業は藤岡地域の総合支所の複合化に1785万円を予算化した。29年度の複合化完成を目指し、新年度は計画地も含めて基本計画の策定の中で検討する。
旧栃木警察署跡地(室町地内)には、観光・交流拠点として多目的広場や駐車場、トイレ及び休憩施設を整備する。新年度は、多目的広場と駐車場の測量設計・地質調査に1424万円、トイレと休憩施設の基本設計・実施設計に568万円を計上した。
継続事業の主なものは、神田町に建設する(仮称)栃木東地域学校給食センターで、25年度と26年度の2カ年継続費を計上して工事に着手する。本年度分の事業費は、建築工事に4億1775万円、電気設備工事に2億0708万円、機械設備工事に7億2456万円を計上した。
雨水・浸水対策事業は22億0638万円を計上し、旧赤津川と清水川の改修や調節池の整備、薗部町4丁目地内他では強制排水施設および調整池の整備等を行う。
北部分署整備事業は、本年度に西方町元地内の用地購入や実施設計策定を終えており、新年度は再積算業務委託と造成工事などに8754万円を計上した。
インター周辺開発事業では、産業団地の造成を進めるため、栃木ICの土地区画整理事業調査委託料など1522万円を計上している。
文化会館は、24年度から実施している岩舟文化会館の改修工事の継続費として新年度は1億8756万円を計上した。栃木文化会館は基本設計が終了し、新年度は大規模改修実施設計として5854万円を予算化する。
学校関連は、大宮北小学校の屋内運動場改修工事に1億3230万円と、栃木東中学校の屋内運動場改修工事1億2508万円、夜間照明更新工事に6617万円を計上した。栃木南中学校には、校舎外壁等改修工事第2期として1億0096万円を計上。そのほか市内中学校11校の屋内運動場の空調設備をリース料として3000万円を計上した。
このほか、認定こども園施設整備補助金には3億0123万円を計上し、整備工事や工事管理、解体工事を実施する民間の認定こども園に補助を行う。栃木保健福祉センタ-改修事業には9174万円を予算化し、空調設備更新(第2期)工事と屋根防水改修工事を行う。
とちぎクリーンプラザ施設保守整備事業は14億4789万円を計上して、本年度は基幹的設備改良工事として燃焼ガス冷却設備、灰出し・灰溶解設備、給水設備、排水処理設備などの工事を行う。し尿処理施設の衛生センターは、基本計画等策定業務委託に1502万円、造成工事実施設計に2442万円を計上するほか、環境影響評価を本年度から26年度の2カ年で実施する。
防災重点農業用ため池整備事業は、ため池2カ所の詳細設計とため池7カ所の低水管理に1176万円を予算化した。また、部屋南部地区かんがい排水事業の負担金として、1億0760万円を計上している。
道路は、生活道路舗装補修事業に2億円のほか、整備を進めている今泉泉川線道路整備事業で業務委託や跨線橋下部工事、用地取得などに2億2399万円を計上。そのほか市道1033号線交通安全施設整備事業、市道1066号線道路改良工事、市道2089号線道路改良工事事業も予算化する。橋梁長寿命化修繕事業は、東雲橋と中川原橋の橋梁詳細設計業務委託として5700万円を計上する。
特別会計は、栃木インター西産業団地特別会計が79.8%減の1億4372万円となった。新年度は、造成工事、物件移転および電柱移転などを進める。
平川産業団地特別会計は、43.1%減の6億8132万円を編成し、造成工事や用地取得、物件移転および電柱移転などを進める。
企業会計は、水道事業の資本的支出が0.8%増の19億6751万円となり、耐震化に向けた塩化ビニル管布設替工事を進める。
下水道事業の資本的支出は、16.3%減の26億7334万円となった。新年度は、永野川左岸第1排水区の1号幹線の整備や調整池、強制排水ポンプを備えた排水桶門の整備などを行う。