東関道に190億円 県内道路事業 4事務所で総額339億円(関東整備局)

[2025/4/29 茨城版]
 国土交通省関東地方整備局は、本年度の県内道路関係予算概要をまとめた。関係4事務所(常陸河川国道事務所、常総国道事務所、宇都宮国道事務所、北首都国道事務所)による県内事業費は総額339億円で、ほぼ前年度並みを維持している。主な事業費は東関道水戸線(潮来~鉾田)に190億円、国道6号の牛久土浦バイパスに32億5000万円、千代田石岡バイパスに16億6000万円を投じる。

 主な県内直轄事業費の内訳は、改築事業が▽東関道水戸線(潮来~鉾田)190億円▽国道4号春日部古河バイパス3億7100万円▽国道4号大堤局所渋滞対策2000万円▽国道6号牛久土浦バイパス32億5000万円▽国道6号千代田石岡バイパス16億6000万円▽国道6号涸沼前川橋周辺局所対策2000万円▽国道6号酒門町交差点立体1億5000万円▽国道6号東海拡幅8億7000万円▽国道6号大和田拡幅11億9600万円▽国道6号日立バイパス(II期)5億3800万円▽国道6号勿来バイパス4億5000万円▽国道50号結城バイパス1億3000万円▽国道50号下館バイパス10億2500万円▽国道50号協和バイパス2億円▽国道51号潮来バイパス3900万円▽国道51号神宮橋架替33億7700万円──とした。

 東関道(潮来~鉾田)は常陸河川国道事務所と常総国道事務所で、国道50号結城バイパスでは常陸河川国道事務所と宇都宮国道事務所で事業を推進。国道468号圏央道(久喜白岡JCT~大栄JCT間)では、整備局関係予算とは別に財政投融資を活用して4車線化事業を進めている。

 また、交通安全事業(I種)には4億3000万円を確保。国道6号の石岡市役所入口交差点改良や小幡南交差点改良、国道51号の子生歩道整備などを進める。交通安全事業(II種)では国道4号と国道6号、国道50号、国道51号の道路標識や区画線、CCTV整備などに3億5500万円を予算化。電線共同溝事業では国道6号の上稲吉電線共同溝ほか10カ所に8億0500万円を投じる。

 主な事業のうち、東関道水戸線(潮来~鉾田)は潮来ICから鉾田ICまでの延長30.9km区間を整備中。用地の明け渡しが順調な場合は26年度中の開通を目指すが、北浦IC~鉾田IC間では26年度半ばの開通に前倒す予定だ。本年度は引き続き橋梁上部工事や改良工事、跨道橋工事などを進める。発注見通しによると、常総国道事務所からは改良工事などを中心に県内で計11件の工事発注を計画している。

 NEXCO東日本と共同で進めている圏央道の4車線化では、久喜白岡JCTから大栄JCT間の延長92.2kmで26年度までの完了を目指している。本年3月には、五霞ICから境古河ICまでの4.2kmが開通。本年度はつくば牛久ICから牛久阿見IC、阿見東ICから稲敷ICが夏までに4車線化する見通し。発注見通しによると、常総国道事務所で関連工事3件の発注を見込む。

 国道6号牛久土浦バイパスでは、II期事業の改良工事やIII期事業で調査設計と用地買収などを進める。この事業は、牛久遠山町から土浦市中に至る延長15.3kmのバイパス事業。発注見通しによると、本年度は土浦地区改良工事など4件の工事を発注する。

 本年度は、国道4号大堤地区と国道6号涸沼前川橋周辺地区について、渋滞対策へ調査設計を進める。国道6号酒門町交差点立体では、調査設計を進めるほか、酒門町の改良工事なども予定されている。

 また、道路調査の見通しでは、国道6号小美玉道路(仮称)について、都市計画手続きや概略ルート・構造の検討に向けた調査を進める。鹿行南部地域では、潮来ICなどへのアクセス向上へ関係機関と基本方針の検討を進める。

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