緑道橋4橋を撤去 長寿命化修繕計画(習志野市)

[2025/4/30 千葉版]
 習志野市は、緑道橋の長寿命化修繕計画を策定した。7橋梁のうち、袖ケ浦緑道橋など3橋は修繕により長寿命化し、はなみずき橋など4橋は撤去する方針だ。点検費や撤去費を含む50年間の維持管理コストとして21億5446万円を概算している。

 市では、1980年代に設置された7橋梁を対象に、今後50年以上の使用を見据え、点検により緑道橋の劣化状況を把握し、長寿命化修繕計画を策定した。

 緑道橋の長寿命化修繕計画策定にあたっては、利用者数や迂回路の有無などを考慮し、撤去の可否についてもあわせて検討した。

 その結果、袖ケ浦緑道橋、茜浜緑道橋、菊田川緑道橋の3橋は長寿命化し、はなみずき橋、ゆりのき橋、あきにれ橋、すずかけ橋の4橋は撤去する方向性を定めた(表を参照)。

 修繕内容については、袖ケ浦緑道橋はコンクリート補修工や剥落防止、茜浜緑道橋は塗替塗装工や当て板補修工、菊田川緑道橋は橋台補修工や支承付替工を予定している。

 すずかけ橋の撤去は施工規模が大きいため、34~35年度の2カ年で解体撤去する。

 撤去方針を盛り込んだ予防保全型の維持管理コストとして、維持管理する3橋に約11億2000万円、撤去する4橋に約9億6000万円の支出を見込んでいる。

 歩行者専用の緑道橋の多くは、東京湾を埋め立ててできた秋津地域の開発に伴い整備され、主に緑道と緑道を結び、公園施設として公園緑地課が維持管理している。

 なお、同市では、道路整備課が管理する橋梁23橋と歩道橋8橋について、長寿命化修繕計画を改訂している。

 橋梁、歩道橋ともに、補修を実施する目安となる管理水準を健全度「II」に定め、26年度と31年度に定期点検を実施。橋梁は、東9号橋、谷津第一跨線橋、谷津第一跨線橋(歩道)の順で、歩道橋は、久々田歩道橋、すずかけ歩道橋、あたごばしの順に修繕する。

 また、橋梁と歩道橋ともに、おおむね10年以内に1橋梁ずつを撤去する方針で、撤去橋梁は、利用状況や迂回路の有無などを考慮し、地域住民や関係機関との意見を交換しながら今後検討する。

 橋梁及び歩道橋長寿命化修繕計画更新業務と、緑道橋長寿命化修繕計画策定業務は、高島テクノロジーセンター(横浜市西区)が担当した。

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