南白亀川改修を加速化 期成同盟会で積極的に要望活動(千葉県白子町ら)

白子町役場で開かれた総会

白子町役場で開かれた総会

[2025/4/9 千葉版]
 南白亀川改修期成同盟会の通常総会が8日、白子町役場で開かれ、二級河川南白亀川水系の河川改修事業を加速化するため、国や県への要望活動などに取り組むことを確認した。県は本年度、南白亀川水系の河川改修事業に10億円規模を投じ、護岸工事や河道掘削などを進めていく方針だ。

 期成同盟会の会長を務める石井和芳・白子町長は、線状降水帯などに伴う大雨により、浸水被害が発生している状況を説明し、「流域住民の生命財産を守り、安心して暮らせるよう、積極的に要望活動に取り組んでいきたい」と意気込みを語った。

 来賓として駆け付けた県河川整備課の庄司強課長は、南白亀川水系の浸水被害を踏まえ、予算を着実に確保しながら、早期完成を目指す考えを示した。

 総会では、2025年度の事業計画案や任期満了に伴う役員改選案など5議案を審議し、全て原案通り承認された。役員改選では会長に金坂昌典・大網白里市長が就任することが決まった。

 南白亀川水系では、県山武土木事務所と県長生土木事業所が河川改修を進めている。本年度の事業費は順に4億8000万円、5億3000万円。南白亀川や小中川、内谷川、赤目川で護岸工、河道掘削、維持補修、堤防除草などを進めていく。

 この期成同盟会は、東金、茂原、大網白里、白子、長生5市町村のほか、賛助会員に土地改良区や水利関係団体が参画している。南白亀川水系の河川改修事業を促進するため、国や県、地元選出国会議員に対して要望活動を展開するほか、水質保全に必要な水質検査や河川改修事業の視察研修などに取り組んでいる。

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