新校舎8000平方m設計公告 御滝中学校の建替え(船橋市)

[2025/5/8 千葉版]
 船橋市は、御滝(おたき)中学校校舎の建て替えに着手する。新校舎の構造・規模は、RC造3~4階建て延べ約8000平方m規模。2025~26年度の2カ年で設計をまとめ、27~29年度の3カ年で施工、30年4月の供用開始を目指す。新校舎の竣工後、旧校舎を解体し、グラウンドを再整備する予定だ。

 7日には、建替工事設計業務の委託事業者を選定する一般競争入札を公告した。税抜の予定価格は2億4433万円。履行期限は27年3月まで。

 参加資格は、同市に建築関係建設コンサルタントとして登録があり、ZEBプランナー登録(フェーズ2)に「設計」で登載され、過去にZEB認証取得の実績があることなど。

 また、経験として、延べ床面積4000平方m以上の小中学校のRC造校舎について、新築、増築または改築に伴う実施設計業務を履行した実績を求めている。

 入札書を21日~26日に受け付け、28日に開札する予定だ。

 主な業務内容は、新校舎の基本・実施設計、既存校舎解体工事の実施設計、積算、申請手続き、ZEB化の検討、アスベスト調査(定性分析のみ145カ所程度)など。

 新校舎は、グラウンド南側に集約する計画だが、設計にあたっては、配置計画を含めて検討する。耐震安全性の分類は、構造体II類、建築非構造部材A類、建築設備乙類を確保する。

 普通教室数は25室、給食調理室は300平方m程度とし、900人収容のランチルーム(多目的室)を整備する。

 体育館は、ステージを設け、下部に椅子収納スペースを配置する。

 防災備蓄倉庫や災害用マンホールトイレ、防火水槽、消防用活動空地の設置を検討し、省エネルギー設備の導入を図り、ゼブ・オリエンテッド相当以上を達成する。

 体育館アリーナやランチルームの壁など効果的な木質化を検討する。

 エレベーターは、11人乗りを設置する。

 プールについては、新校舎の配置などをふまえ、継続して使用可能か検討するが、新設は想定していない。

 御滝中学校の敷地面積は約2万9130平方m、既存施設の延べ床面積は約1万平方m。

 1949年、市内8番目の中学校として開校し、2019年に創立70周年を迎えた。24年5月現在のクラス・生徒数は、特別支援学級を含め26クラス972人。

 現在の校舎配置は体育館を含め8棟に分かれており、機能性が悪く、移動にも時間がかかるなど学校運営に支障をきたしていることから、全面的な建て替えが必要と判断した。体育館を含む学校校舎の全面的な改築は、船橋小学校以来となる。

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