WTO 単体か2~3者JV 4月13日まで受付(東北農政局)

[2016/3/19 宮城版]
 東北農政局は18日、中津山農業水利事業で、鶴家排水機場建設工事の一般競争入札(WTO、総合評価)を公告した。同排水機場の改築に伴い、新機場の本体工や既存機場の上屋撤去工などを施工する。概算工事規模は10億~20億円未満。入札は単体企業か2~3社JVを対象に、4月13日まで申請書を受け付け、5月23日に開札する。入札の締め切りは、電子が開札日、紙が5月20日。

 同工事は、石巻市小船越地区で、排水機場の基礎工、機場本体工、上屋建築工、樋管工、既設機場の上屋撤去工を進める。新機場はS造平屋765平方mの規模で、本体工では約3000~3500平方mの調整池や、吸水槽も設ける。旧機場は同478平方mの規模。

 工事での主な資機材の使用見込み量は、生コンクリートが6100立方m、鉄筋が380t、径600~700mmのSCくいとPHCくいが157本。工期は31年3月25日まで。

 入札の参加資格は、単体や、経常JVと特定JVの代表者が、客観点数で土木一式工事1250点以上、建築一式工事1150点以上。特定JVの代表者以外の構成員は、土木一式工事が1150点以上であることを求める。

 施工実績の要件は、単体とJV構成員のうち1社について、12年4月1日以降に▽揚・排水機場工事▽樋門・樋管工事▽現場打ちのボックスカルバート工事▽コンクリート製の水槽工事──のいずれかを元請けで完成させたこと。

 同局の発注見通しでは、6月をめどに、鶴家排水機場のポンプ設備建設工事を一般競争入札で発注することになっている。概算工事規模は10億~20億円未満。工期は約27カ月。ポンプは口径900mmと同1500mmが1台ずつ、同2000mmが2台。排水能力は毎秒27tを確保する。

 29年度には、除塵設備の建設工事を発注する意向だ。新排水機場は、30年の夏ぐらいに試運転を開始し、31年4月から本格運用する予定になっている。

 同排水機場の改築では、新築と解体の実施設計業務を若鈴コンサルタンツ(東北支店・仙台市青葉区)に委託した。現在は橋本店(仙台市青葉区)が樋管の取付工事を進めている。工事用道路の整備工事は中新田建設(加美町)に発注した。

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