管理棟の建築を公告 石巻に追悼・祈念施設 WTOで段階選抜(東北整備局)

[2018/6/13 宮城版]
 東北地方整備局は12日、石巻南浜地区国営追悼・祈念施設(仮称)の管理棟建築工事について、一般競争入札(WTO、段階的選抜方式)を公告した。同局の建築工事(経営事項評価点数)が1200点以上ある単体企業、または経常JVを対象に、7月2日まで一次審査の申請書、8月10日まで二次審査の申請書、10月12日まで入札を受け付け、同17日に開札する。

管理棟の計画イメージ

管理棟の計画イメージ

 管理棟の規模はS造平屋1254平方m。同市南浜町2丁目1-56他に新築する。建築工事では、木造平屋40平方mの便所棟2棟も新築するほか、外構工事を施工する。主な資機材の使用量は、コンクリートに1335立方m、鉄骨に238t、鉄筋に180t、ガラスに500平方mを見込む。概算工事規模は6億8000万~15億円。工期は32年2月28日まで。

 入札の参加資格では、単体とJV構成員のいずれか1社について、15年4月1日以降にS造かSRC造地上1階建て以上延べ1000平方m以上の展示施設、美術館、博物館、図書館、または類似施設を元請で施工した実績が必要となる。

 段階的選抜方式の入札では、一次審査で企業や技術者の能力などを採点し、評価点の合計が上位8者までを選ぶととともに、過去に選抜された回数が少ない2者も追加で選び、計10者から技術提案を募る。最終的には技術提案と入札金額を総合評価して落札者を決める。

 管理棟は、県や石巻市が南浜地区に整備する復興祈念公園の中核的施設に位置付けられており、展示室や会議室、貴賓室などを設ける。新築設計業務は、山下設計・ドーコン・栗生総合計画事務所JVが担当している。

 管理棟の新築に伴う電気・機械などの設備工事は、今回の建築工事に含まれておらず、別途発注する。

 復興祈念公園は、整備面積が38.8haで、うち南東側の約22.2haを県営公園、北西側の16.6haを市営公園とする。国営追悼・祈念施設は、県営公園のうち約10haを県から借り受け、東北整備局が管理棟や追悼の広場、東駐車場などを設けて整備する。公園施設は32年度の供用開始を目指している。

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