渋滞解消へ2車線化 新港横戸町線 国道交差点を改良(千葉市)

[2018/11/06 千葉版]
 千葉市建設局街路建設課は、都市計画道路新港横戸町線(市道新港穴川線)の交差点部の改良を計画している。30年度は詳細設計を進めるため、業務を21日に開札予定の制限付一般競争入札で委託する考えで、参加申請を9日まで受け付けている。履行期間は31年3月25日までとし、年度内に成果をまとめる予定。市では国道と立体交差する箇所の渋滞の解消を図りたい考えだ。

 入札の参加資格は、市の入札参加者名簿に土木関係建設コンサルタントで登録のある、市内に本店、支店または営業所などがある事業者で、国土交通省の建設コンサルタント道路部門に登録があるとともに、過去15年間に完成し、引き渡しが済んだ国道交差点を含む道路の実施設計業務を元請け、履行した実績があることなどとしている。入札は13~20日に行う。

 詳細設計の対象とする箇所は、稲毛区黒砂4丁目にある、一般国道14号・357号と交差する「運輸支局入口」交差点。地域高規格道路(千葉中環状道路)の要所となる重要な箇所となっており、市道の穴川方面から国道の東京方面への交通量が特に多いことから、右折車線に車両が滞留する慢性的な渋滞が発生しており、物流機能の阻害や周辺環境悪化などの要因となっている。

 本線部の供用開始後、27年度には国道357号湾岸千葉地区改良による6車線化の効果により、周辺市道などの交通が幹線道路に転換し、周辺の交通環境が改善されている一方、穴川方面から東京方面への交通量は増加し、沿道自治会と構成する新港横戸町線連絡協議会などから渋滞対策について強い要望を受けているという。

 このため、渋滞の緩和に向け、同交差点の穴川方面から東京方面への右折車線を1車線から2車線に改良することを目的とした、交差点改良を計画することにしたとしている。

 平成8年度に事業認可を受けた都市計画道路新港横戸町線(市道新港穴川線)は、事業延長2,630m、幅員31~52mの大規模な地域高規格道路で、事業費として約740億円を投じ、平成22年8月の本線部の供用開始後、24年2月には副道部も供用を開始、27年5月には国道6車線化部分も開通した。国道14号・357号方面と、国道16号・126号方面を結ぶ重要な路線となっており、供用後は利用車両の増加とともに、渋滞の発生なども目立っていた。

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