一般部と交差点改良工発注 安足土木の山形寺岡線 赤見東は平面図化 赤見本町線1kmを拡幅改良へ

[2018/11/14 栃木版]
 佐野市赤見町地内の一般県道山形寺岡線赤見バイパス南進区間の赤見南工区で難航していた用地取得が進ちょくし、一般部の改良工事が発注できる見通しとなった。同工区は31年度の完成を予定しており、一般県道赤見本町線との交差点改良と合わせ近く2件の工事が発注される見通し。今後は同交差点から東へ赤見本町線1kmの拡幅改良を進めていく計画で、県安足土木事務所によると、今年度が平面図化、赤見南工区の進ちょくによっては31年度に路線測量や道路詳細設計に着手していく見通しを示した。平面図化は、都市開発コンサルタント(宇都宮市)が担当している。

 赤見南工区は、25年8月に開通した山形寺岡線バイパス1.7kmの南進区間として着手。事業区間南端のクランク状となっている変則的な赤見本町線との交差点を改善し、1.1kmについて幅員14mで両側に歩道3.5mを確保した整備を進めている。事業費は7億2000万円。近く発注を計画している一般部の改良工事は工期に8カ月、施工延長は約160mを試算した。

 赤見本町線との交差点は、現道交差部を山形寺岡線に北進する交通を確保し、市街地中心部にアクセスする東側延伸部の赤見本町線と交差点を形成するよう同県道を南に延伸させるもの。延伸工事と交差点改良についてはすでに着手しており、今後は同交差点南側の側溝など排水対策を含めた改良工事を発注するとしている。工期に6カ月、約80mを施工する。

 赤見東工区は、山形寺岡線から市中心部への交通流を円滑化させるため、改良工事を進めている同交差点から東に整備を延伸させることが目的で、赤見本町線の狭あい区間1kmについて拡幅を計画した。事業費には2億円を試算している。

 山形寺岡線は、国道293号交差点北側の出流原町地内で、北関東自動車道出流原PAにアクセスするスマートICへの接続道路として2カ所の交差点設置などが計画されている。NEXCO東日本や市は、34年供用目標で現在ランプの調査設計等を進めており、赤見南工区から赤見東工区に続く整備により、市中心部から同スマートICへのアクセス向上が図られる。県は出流原町工区600mについて33年度の完成を目指している。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.