大久保小改築へ設計 19年度予算 放流幹線に55億円(習志野市)

[2019/2/15 千葉版]
 習志野市(宮本泰介市長)は14日、2019年度の当初予算案を明らかにした。一般会計は前年度比3・6%(22億3,000万円)増の総額634億8,000万円で過去最大。特別3会計、公営企業3会計を合わせた市全体の支出規模は1,151億4,004万円となる。主な建設関連の予算では、大久保小学校校舎・体育館の全面改築に向けた基本計画と基本設計の策定や、旧庁舎の解体工事に、いずれも2カ年継続事業として着手する。

 一般会計に占める普通建設事業費は、前年度比15・3%減の87億6,235万円(補助14億8,713万円、単独72億7,521万円)。谷津小学校の改築事業が本格化する一方、給食センターや中央消防署谷津出張所、大久保こども園の整備が18年度で完了することに伴い減額となる。

 築後60年が経過し、13年度に策定された学校施設再生計画でも、改築する方針が盛り込まれていた大久保小は、基本計画・基本設計の策定に2カ年総額9,703万円の継続費を設定。19年度はこのうち2,910万円を計上する。

 具体的なスケジュールや規模、事業手法などは基本計画などの中で詰める考えで、規模については、これまで増築を重ねていた既存校舎(延べ6,967平方m)に対し、コンパクトな校舎となる見通し。市ではこれまでにPTAや学生らを含めたワークショップを開催し、あり方などを検討していた。建設場所は既存敷地内で配置を検討する。

 旧庁舎の解体工事には、2カ年総額5億5,894万円の継続費を盛り込む。メーンの旧庁舎は、1964年の完成で、SRC造地下1階地上7階(塔屋3階)建て延べ4,971平方mの構造・規模。解体設計を鈴木建築設計事務所(松戸市)に委託するとともに、一般市民を交えた旧庁舎跡地活用検討委員会も設置している。

 一般会計以外では、下水道事業会計で、鷺沼放流幹線下水道建設工事委託に、5カ年総額55億円(19年度は1億9,350万円)と、津田沼浄化センター改築工事委託に、2カ年総額13億6,900万円(19年度5億4,600万円)の継続費をそれぞれ設定。鷺沼放流幹線は、鷺沼台4丁目地区の抜本的な浸水対策を図るのが目的で、全体工事延長は2,560mで計画。設計は15年度の入札で、冨洋設計(千葉営業所・千葉市花見川区)が担当した。津田沼浄化センターは、老朽化した合流式雨水ポンプの設備を更新する。

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