県警の19年度建設関連事業 交番と駐在所8カ所に2.1億円 信号機新設14基、更新が196基 宇都宮東署建設に継続費

【2019/3/1 栃木版】
 県警は、2019年度当初予算案の概要を公表し、前年度当初比2.3%増の446億4001万円を計上した。庁舎整備では、宇都宮東警察署の移転整備に伴う造成と本体建築に3億3643万円を計上し、21年度までの継続費37億8866万円を設定。独身寮整備は新築工事などで20年度の2カ年で12億8310万円を設定した。交番は2カ所を新設し矢板駅前を建替え、駐在所は5カ所を改修する。総事業費は2億1577万円。交通安全施設整備費では、特定事業と県単事業を合わせ14基の信号機を新設、196基を更新する。

 宇都宮東警察署は、宇都宮市中今泉3丁目地内の調整池跡地1万4200平方mに建設する。構造と規模には、RC造4階建て・延べ7220平方mを試算。実施設計はAIS総合設計(宇都宮市)が担当。総事業費は約43億円で、21年度の供用開始を目指す。

 交番・駐在所の整備には予算額に1億8999万円、総事業費には2億1577万円を試算した。交番は宇都宮中央警察署宝木(仮称)と鹿沼警察署上石川(同)を新設するほか、矢板警察署矢板駅前の1カ所を建て替える。駐在所の改修は、宇都宮東警察署田原、足利警察署松田町、真岡警察署久下田、那須烏山警察署江川、茂木警察署逆川の計5カ所。

 職員宿舎の整備費には3億0162万円。宇都宮市宝木町2丁目の現在の宝木職員住宅敷地内に独身寮を整備するもので、19年度は本体建築や設備工事に着手する。構造と規模は2棟84室、RC造3階建て・延べ2016平方mを試算した。実施設計は本澤建築設計事務所(宇都宮市)が担当。総事業費には約23億円を試算し、20年度の供用開始を予定している。

 交通安全施設整備における国庫対象の特定事業には6億1893万円。管制システム改修に加え、小山市城南や下野市下古山地区などで交通管制エリアを拡大、信号機の更新151基を実施する。県単事業には12億4256万円。信号機新設が14基、老朽化対策の信号機更新45基のほか、道路標識更新3602本、横断歩道や実線などの標示化などを予定した。

 LRT関連交通安全施設整備費には1億3991万円。LRTが運行する宇都宮市東部地区を対象に、交通管制エリアの拡大に伴うもの。19年度は陽東地区ショッピングモール周辺、平出工業団地、宇都宮テクノ街道、芳賀・高根沢工業団地を予算化した。

 また、新交通管理システム等整備費は1452万円。新交通管理システムの開発に伴い、交通携帯端末を整備するもので、携帯端末320台分としている。

 高齢運転者対策環境整備費には7276万円。3月末で廃止する鹿沼市の運転免許センターにある交通安全センターを改修して、高齢ドライバーの講習拠点を整備。工事費は交通安全教育センター改修が3574万円、安全運転コース改修は3225万円、設計費には475万円を配分した。

 捜査活動強化費には3473万円。資機材の整備として、画像収集装置等33台の客観証拠収集資機材に435万円、捜査用カメラシステム20台には783万円、82台の超小型カメラ等による特殊詐欺事件用資機材には164万円、10式の自動車盗事件等用小型よう撃捜査支援装置では358万円を配分した。

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