県が発注予定800件 一般競争 合宿所改修を3分離

[2019/4/27 栃木版]
 県は26日付けで、4月期の建設工事発注見通し(250万円超)を公表した。全体では800件で、このうち予定価格5000万円以上(補正予算分は1億円以上、県土整備部が一部3000万円以上で試行)の条件付き一般競争入札が69件となり、環境森林部3件、農政部1件、県土整備部63件、企業局2件の内訳。主な工事では、土平復旧治山土留工(宇都宮市)、農業大学校園芸施設新築工(同)、鬼怒水道希硫酸注入設備更新工(高根沢町)、芳賀遊水地掘削工(芳賀町)、霧降アイスアリーナ内外部改修工(日光市)、総合スポーツゾーン合宿所改修に伴う建築・電気・機械設備(宇都宮市)-などが一般競争対象となった。    =2~7面に800件の概要

 今回公表した部局別内訳は、県土整備部が最も多く488件。次いで、警察本部168件、環境森林部58件、企業局55件、教育委員会23件、農政部3件、県民生活部と保健福祉部が各2件、経営管理部1件となった。

 県は工事着手前に余裕期間60日を設定し、技術者の配置期日等を柔軟に対応できる任意着手方式や受注者希望型を主体とした週休2日制、道路改良や遊水地掘削工などにICT活用工事を適用。ICTについては今年度、農政部が壬生町の経営体育成下稲葉地区の面工事で試行する。

 県土整備部の各課室・事務所別内訳は、宇都宮土木事務所75件(うち条件付き一般競争入札2件)、鹿沼土木事務所27件(同1件)、日光土木事務所82件、真岡土木事務所46件(同10件)、栃木土木事務所28件、矢板土木事務所19件(同1件)、大田原土木事務所56件(同9件)、烏山土木事務所21件、安足土木事務所35件、下水道管理事務所12件(同5件)、公園事務所26件、河川課1件(同1件)、建築課45件(同19件)、総合スポーツゾーン整備室15件(同15件)で、住宅課はない。

 宇都宮土木は、3月公表から45件を追加し、一般競争は真岡上三川線の鬼怒橋塗装工に適用。宇都宮向田線平出板戸工区の改良舗装工事の進ちょくを図るほか、県庁正門前交差点は2分割で第1四半期に発注する。

 鹿沼土木は12件を追加し、一般競争は小藪川の函渠工を第2四半期に発注する。上都賀庁舎は仕上げの外構工を第2四半期、板荷5号沢堰堤は第3四半期を予定した。

 日光土木は指名のみ62件を追加、全82件の工事数は土木事務所の中で最も多い。119号水無バイパスの進ちょくを図るほか、122号掛水橋など橋梁や舗装修繕など、防災対策に重点化した。

 真岡土木は、46件のうち408号真岡南バイパスの盛土と橋梁下部工、二宮・芳賀遊水地の掘削工等に一般競争を適用。10件の一般競争は土木事務所の中で最も多い。

 栃木土木は19件を追加し、28件を指名競争で発注する。小山市の巴波川護岸工、思川の掘削工を第1四半期、栃木市大宮工区の3・3・3小山栃木都賀線改良工を第2四半期に発注する。

 矢板土木は、14件を追加し19件を発注。西荒川ダムの多重無線設備更新に一般競争を適用。293号新連城橋は高欄の更新を第1四半期に予定。

 大田原土木は、45件を追加し56件を予定した。大田原氏家線親園佐久山バイパスのボックス工2件と補強土壁工、那須塩原市三島工区の400号改良など9件が一般競争適用工事。

 烏山土木は8件を追加し21件を指名競争で発注。全案件が第1四半期で、追加のうち那珂川町の3・4・2号氏家大子線改良を2分割、工期に6カ月を予定した。

 安足土木は16件を追加し、指名で35件を発注。このうち足利市が16件、佐野市は19件を予定した。松田川ダムの吹付法枠工を第1四半期、佐野市の山根Aでは柵工2件と擁壁工を発注する。

 下水道管理の追加は、鬼怒川上流・巴波川・北那須・大岩藤の4浄化センターで監視制御設備、大岩藤処理区では管更生工事を第3四半期、これら5工事には一般競争を適用する。

 公園事務所の追加10工事は、指名競争で総合スポーツゾーン整備に伴う植栽、1件は日光だいや川公園のポンプ更新。ポンプ更新は第1、植栽10件は第3四半期の発注。

 河川課の1件は河川水位・雨量情報システムの無線機器更新で、第2四半期に一般競争を適用。

 県の営繕工事を統括した建築課は、34件を追加し45件を発注。追加は地方庁舎や高等学校の老朽化対策などが主体。新築では小山市に紬織物技術センター一般競争で、第2四半期に発注する。

 総合スポーツゾーン整備室は、8件を追加し15件を発注。工事は全て一般競争で、発注時期は北管理ヤード新築など5件を第1、投テキ場ほか多目的広場など4件を第2、合宿所改修など6件は第3四半期となった。

 農政部は3件のうち、農業試験場の育苗施設の新設を一般競争で第2四半期、下都賀農振事務所の下稲葉地区圃整工と水産試験場の送水ポンプインバータ更新は指名で第1四半期の発注。

 環境森林部は、日光市足尾町伊勢山と那須町湯本の明ばん沢の谷止工を第1、宇都宮市新里町土平の土留工を第2四半期に発注、これら3件に一般競争を適用する。工事は豪雨被害の復旧など治山工事や日光国立公園満喫プロジェクトに伴う園地整備などを主体に、58件のうち54件までが第2四半期までの上半期発注となった。

 各課・事務所別内訳は、自然環境課1件、廃棄物対策課1件、県西環境森林事務所30件(うち条件付き一般競争入札1件)、県東環境森林事務所5件(同1件)、県北環境森林事務所9件(同1件)、県南環境森林事務所5件、矢板森林管理事務所7件。

 企業局の各課・事務所別内訳は、経営企画課1件、地域整備課6件、今市発電管理事務所17件、北那須水道事務所14件、鬼怒水道事務所17件(うち条件付き一般競争入札2件)。鬼怒水道の水位計等更新と希硫酸注入設備更新の2件に一般競争を適用。全55件のうち21件を第1、第2四半期は30件を発注する。

 警察本部は、指名競争で168件を発注。内訳は、道路標識と標示工事が114件(うち塗装工事40件、とび・土工74件)、信号機改良や情報提供装置など電気・電気通信工事35件、交通安全教育センター改修など建築関係が10件となった。

 教育委員会は、法律に適合していない大谷石・ブロック塀の撤去とフェンス設置工事を主体に、真岡工業が電話設備更新、那須清峰では自動火災報知機を更新する。公表した26件の発注時期は第1四半期。

 知事部局のうち経営管理部は、本庁舎のLAN工事1件で随意契約による発注となった。

 県民生活部は、上半期発注で消防学校給湯ボイラー更新、美術館では電話設備を更新する。

 保健福祉部では、子ども科学館の非常用電源設備更新と風の広場木製品改修2件を上半期に発注する。

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