施設間のつながり強化 スマートシティ実行計画策定(柏の葉コンソーシアム)

「2020/5/20 千葉版]
 柏市・三井不動産・柏の葉アーバンデザインセンターが幹事を務める「柏の葉スマートシティコンソーシアム」は、スマートシティの実現に向けた「柏の葉スマートシティ実行計画」を策定した。対象区域は、つくばエクスプレス(TX)柏の葉キャンパス駅を中心とする半径2kmの圏内。同区域は大学、病院などの施設が分散立地していることから区画整理事業の進行に伴う土地利用の促進に向け、施設間のつながりや強化、新産業の集積促進、環境負荷の低減、将来も健康に暮らせる居住環境形成を目指し策定された。

 実行計画では、区域内の世帯別人口、事業所数、住民満足度を増加させるとして、「パブリックスペース」「モビリティ」「エネルギー」「ウェルネス」の4項目を挙げている。人の暮らしや健康、都市にかかわるさまざまなデータを活用したまちづくりを推進する構え。

 「パブリックスペース」では、施設回遊度合いの増加、道路維持管理コスト削減などを目標に、人を呼び込み、暮らしを支える都市空間形成を図るとして、「AIカメラ・センサーによるモニタリング・データの活用」「センシング(計測・判別)とAI解析による予防保全型の維持管理を目指す。

 駅周辺を中心とした施設・公園などに設置したAIカメラで、「人流解析による公共空間の管理、開発、マーケティングへの活用」「まちの混雑状況などの情報提供」「子ども、高齢者の見守りなどの情報提供」を実施する。また、センシングで得られた路面下空洞解析データや道路上の凹凸データを収集し、下水道管、マンホールのデータとあわせて一元可視化する。道路陥没などの危険度診断や原因を推定し、事前に補修を行うなどの予防保全型の維持管理を実現した考えだ。20年度の本格稼働を目指している。

 一方、「モビリティ」では、公共交通利用者数の増加、駅周辺の歩行者量の増加を目標に、駅を中心とする地域内の移動の利便性向上のため、自動運転バスの導入するとともに、駅周辺交通の可視化・モニタリングを行う。2019年に柏の葉キャンパス駅から東大柏キャンパス間のシャトルバス(2・6km)に自動運転バスを導入し、継続運転を通じて、技術の高度化を図りつつ、20年度に通常の路線バスへの導入を目指すとした。

 また、「エネルギー」では、CO2削減量、電力融通量の増加などを目指し、脱炭素社会に向けた環境にやさしい暮らしを図るとして、AEMSクラウド化と需要予測の精度向上、太陽光発電の保守管理のプラットフォームを図るとし、「ウェルネス」では、健康数値が改善した人の割合や病院での待ち時間などの短縮を図りたい意向を示した。

 同実行計画は、19年に国土交通省の「先行モデルプロジェクト」事業に選定されたプロジェクトで、市は今回、具体的な計画となる実行計画を策定し公表した。

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