海道でイチゴ団地を計画 河内農振 来年度に圃整工事

[2020/8/25 栃木版]
 県は、農業競争力強化農地整備事業(経営体育成型)海道地区(宇都宮市)の圃整工事に合わせ、イチゴ団地の創設を計画していることが分かった。1団地の面積は2ha程度とし、3カ所程度を想定。県河内農業振興事務所によると、地元の海道土地改良区がイチゴ経営を担う新規就農者を募集、2022年3月の生産開始を目指し、21年度に団地部分を含む圃整工事を実施する予定とした。

 海道地区は今年度に事業採択を受け、農地整備を実施し水田の汎用化や省力化技術を導入して生産コストの低減を図るとしている。加えて、農地の集積・集約化を促進、園芸作物の生産拡大を図り、園芸大国とちぎづくりを実現するとした。

 イチゴ団地の創設は、改良区が自ら今冬を目途に新規就農者を募集。年度内に決定し22年3月から生産を開始できるよう、就農者への技術の習熟や設備の確保などを進めていく。1団地当たり2haでハウス面積に1haを試算、2~3団地を想定している。

 同地区では、イチゴ団地の創設とともに、ニラ、トマト、ナスなど園芸作物の導入を図り、収益性の高い作物を拡大。同時に、自動給水栓を導入し、用水の管理をスマートフォンで行うなど大規模化に対応した労力の低減を検討している。

 同地区の事業費は11億3000万円。圃整工63.4ha、道路工6.6km(橋梁工1基)、用水路工9.7km、排水路工9.4km、生態系保全池2カ所を計画。用水を安定的に供給するため、上流の添堀用水1.6kmを改修、耕区は大区画の50aを標準に整備する。今年度は換地や実施設計を進め、21年度から3カ年程度で面工事を実施していく予定。

 海道地区は宇都宮の市街地から北東約8kmに位置し、標高131~145m程度で周辺は住宅地に囲まれている。対象区域は、一般県道氏家宇都宮線(通称・白沢街道)沿いの西側。南北に細長く、国道119号宇都宮環状線(宮環)北側の市道と北清掃センター付近の市道との間に広がる約2.5kmの水田地帯。区域中央を東西に一般県道下岡本上戸祭線が横断、西側には普通河川御用川が流れている。

 これまで農業生産基盤整備は実施されていないため、不整形で狭小な農地に加え、用排水兼用の土水路で水管理に支障を来している。作業用道路が少なく、農地を通って作業用機械を搬入しなければならないなど、生産性の低い農業が続けられているとした。

 事業では、地区内の用排水路を分離、整備装工し水の有効利用と管理の省力化を図る。用水路工は支線と小水路が主体に延べ9.7km、排水路も支線と小排水路が主体で延べ9.4kmを計画している。生態系保全施設は、魚類の移動を考慮し、排水路に落差30~50センチ程度の水路魚道工に加え、管理用を含めた駐車場と旋回場を確保し、生態系保全池2カ所の整備を想定した。

 用水は添堀用水と御用川から導水、地区下流の排水路から御用川へ自然排水している。添堀用水は区域北側に離れた上流部の土水路区間1.6kmを3面張コンクリートで改修。規格は幅1200×深さ900ミリを想定し、工事費には1億4000万円を試算した。

 道路は全幅6mの幹線道路を延べ3.6km整備し、うち0.8kmはアスファルト舗装する。支線は3~4mを主体に舗装はせず、敷砂利で延べ3kmを計画した。地区内のネットワークを構築するため、御用川を渡河する橋梁1基を計画している。事業期間は、25年度まで6年間を予定。

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