体育館の改築を視野 テニスコートは全面改修(東松島市矢本運動公園)

[2020/8/28 宮城版]
 東松島市は、矢本運動公園のテニスコートを全面改修する。コートの造り替えと、フェンスやナイター照明の入れ替えなどを計画しており、改修の調査測量設計業務をアジア航測(東松島営業所・東松島市)に委託。2021年度か22年度に改修工事を実施する予定だ。テニスコートの次は、同公園の老朽化している武道館(体育館)を改築することも視野に入れている。
 同公園は大曲字堺堀80に位置し、体育館やテニスコート、野球場などがある。体育館は平屋498平方mの規模で、柔道場や器具庫、シャワー付きの更衣室、トイレが備わっている。1975年に他の場所から移設された。
 かなり老朽化が進み、雨漏りなどが発生している。津波で浸水したため、テニスコート同様、防衛省の補助金を使って造り直すことを考えている。新しい体育館には管理室も置く予定で、テニスコートの改修に併せて既存の管理棟を解体した後、新しい体育館ができるまでは仮設の管理棟を設けることにしている。
 テニスコートは4面が整備されている。コンクリートにラバーを敷いた古いタイプのゴムチップウレタン透水コートであるため、砂入りの人工芝に造り替える。震災津波で浸水し、フェンスの表面が劣化しているほか、ナイター照明の根本もサビが目立つため、これらも新たに造り直す。
 大規模改修に向けた調査測量設計業務は、21日に指名競争入札を開札し、アジア航測が1100万円で落札した。予定価格は1212万円だった。改修に併せてテニスコート脇の管理棟を取り壊すため、その設計も含まれている。
 改修費は防衛省の補助金を活用する。業務成果を踏まえた上で、年度内に補助金を申請する予定。工事着手は補助金の交付決定次第となるため、早ければ来年度、時間がかかるようならば21年度になる見込み。

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