庁舎建設へ実施設計 RC造3階延べ2260平方m規模(長南町)

[2020/9/12 千葉版]
 長南町は、新庁舎の建設向けて実施設計に着手する。11日の町議会定例会で承認された一般会計補正予算で実施設計業務に継続費を設定した。現庁舎敷地内にRC造3階建て延べ2260平方m規模の新庁舎を建設する計画。総事業費は13億9000万円を概算しており、2021年度の着工を目指す。

 9月補正予算では、庁舎建設事業の実施設計業務に総額5720万円の継続費を設定。年割額は20年度1716万円、21年度4004万円となっている。このほか、地質調査業務委託料407万円を確保した。

 18年度に策定した庁舎建設基本方針に基づき、整備を進めていく。建設予定地は現役場庁舎南側、庁舎分館西側にある駐車場のスペースを計画。新庁舎の構造・規模はRC造3階建て延べ2260平方mを想定している。

 建築計画をみると、現庁舎の耐震強度不足、バリアフリーへの未対応などの課題を解決し、各課を効率よく集約・配置することにより、便利でわかりやすい庁舎とする。ユニバーサルデザインを導入するなど、町民サービスの充実を目指し、来庁者が利用しやすい、やさしい庁舎とする。

 建設コストの削減、エネルギー消費量を減らすことによる光熱水費の削減、維持管理の省力・効率化、建物の長寿命化などにより、ライフサイクルCO2、ライフサイクルコストを削減する計画となっている。

 なお、庁舎建設基本方針は千町村建築研究所(千葉市中央区)がとりまとめた。

 町総務課は、10月にも実施設計業務を委託する方向で調整している。履行期間は11カ月を見込む。同業務の成果を踏まえ、21年度に工事費を確保し、町議会の承認を経て、同年内の着工を目指す。工期は12カ月程度を想定し、22年度内の完成を予定している。

 現庁舎の敷地面積は2354平方m、建築面積は1280平方m。施設規模はRC造3階(塔屋2階)建て延べ1970平方m。1972年に完成した。

 千町村建築研究所が実施した耐震診断の結果をみると、耐震強度が不足しており、防災拠点として安全性を確保するため、早急な対応が求められている。

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