高校エアコン設置費 第2弾 37校分に約26億円(宮城県 9月補正予算案)

[2020/9/17 宮城版]
 宮城県は9月16日、9月補正予算案の内容を発表した。一般会計(第5号)は県立高校のエアコン設置費などを計上し、165億1177万円を追加する考え。東日本大震災の復興事業については、石巻市雄勝町を通る国道398号の整備費を計上したほか、震災津波によって被災したほ場7地区の整備費を計上した。宮城県は9月23日に開会する宮城県議会9月定例会に補正予算案を提出する。
 一般会計は165億1177万円の追加で、総額を1兆2790億8163万円とする。前年同期比で14%の増加(1571億8332万円増)。一般会計の投資的経費は、普通建設事業費を2394億8794万円に増額し(105億3796万円の追加)、災害復旧事業費を905億7086万円に増額する(44億8696万円の追加)。
 また、県有林特別会計に9093万円を追加し、東日本台風の豪雨で洗堀された林道施設などを復旧する方針。一般会計と特別会計を合わせた補正予算案の追加額は166億0271万円。予算総額を前年同期比7.9%増の1兆7350億1908万円とする(1276億8505万円増)。
 県立高校のエアコン設置費について、9月補正予算案では第2弾として26億6400万円を計上した。夏の猛暑対策として、37校の普通教室570室にエアコンを設置する。
 宮城県は計71校にエアコンを設置することを決め、先に7月補正予算で31校分の整備費22億7200万円を確保した。この分は設計業務を含めた設置事業を5件発注することとし、10月1日に一般競争入札を開札する。まだ事業費を確保しない残り3校については、校舎の改築時にエアコンを取り付ける予定。
 エアコンの設置費は、農業大学校(名取市)の整備分として8471万円も計上した。
 雄勝町(石巻市)を通る国道398号の災害復旧には、17億3721万円を計上した。復興道路の整備を促進させる。津波を受けて被災したほ場の復旧には10億4442万円を計上。今回は▽気仙沼市1地区▽東松島市2地区▽亘理町1地区▽山元町2地区▽松島町1地区──の計7地区を整備する。
 河川整備では、五間堀川などの改修と水門・陸閘の遠隔制御に係る整備費に3億0076万円を計上。東日本台風で破堤した吉田川や阿武隈川など国直轄河川の整備負担金に、25億6367万円を計上した。防災・減災、国土強靭化のための3カ年緊急対策では、事業費に1億4216万円を計上した。
 新規事業では原子力災害時避難円滑化モデル実証費として5869万円を計上。女川町が塚浜地区に建設する防災広場の整備費を助成する。

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