県内事業に488億円 20年度の3次補正予算(東北整備局)

[2021/1/30 宮城版]
 東北地方整備局は、2020年度第3次補正予算の成立を受け、同局関係の予算概要を公表した。予算額は2781億円で、うち直轄事業が1036億円、補助事業が1746億円。本県内の事業には488億円が配分された。
 県内事業の内訳は、直轄が226億円、補助が262億円。直轄のうち、ゼロ国債は12億円を活用。補助事業は、防災、減災、国土強靭化の推進など安全・安心の確保が246億3800万円、ポストコロナに向けた経済構造の転換・好循環の実現が16億0900万円となっている。
 同局では、安全・安心の確保として、気候変動を見据えた関係機関や官民連携による「流域治水」の推進、災害に強い国土幹線道路ネットワークの機能強化対策などに取り組む。 ポストコロナに向けては、産業等の生産性向上に寄与するミッシングリンクや港湾など、広域交通拠点とのアクセス道路を重点整備する。
 県内の主な事業費を見ると、直轄の道路事業は、国道4号仙台拡幅に3億円、国道108号古川東バイパスに1億5000万円、国道45号電線共同溝(仙台市、多賀城市)に3億2000万円、国道45号(仙台市~気仙沼市)の維持管理に8億7000万円とゼロ国債で5億5000万円を充てるなどした。
 補助では、仙台村田線(村田町)の仮称・菅生スマートインターチェンジに8億8000万円、今市福田線(仙台市)の高江工区に8億9000万円を配分。
 直轄の河川事業は、阿武隈川下流(亘理町)の河川改修に4億円、名取川(仙台市)の河川改修に1億2000万円、阿武隈川下流(丸森町~河口)の河川維持に5億6000万円を盛り込むなどした。
 補助では、鳴瀬川(吉田川、大和町)の床上浸水対策特別緊急事業に17億5000万円、七北田川(仙台市)の大規模特定河川事業に1億円を割くなどした。
 直轄ではこのほか、鳴瀬川総合開発のダム事業に6億6800万円、特定緊急砂防事業で阿武隈川水系新川の土ケ森砂防堰堤に3億円、仙台湾南部海岸の海岸保全施設整備事業に2億5000万円とゼロ国債で3億円、仙台塩釜港の港湾整備事業に7億5200万円を充てるなどした。

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